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ゴッドファーザー
原題:The Godfather

ゴッドファーザー

憎き新型コロナウイルス拡大の影響による新作映画公開延期が相次ぐなか、昔の映画を特別上映している映画館もチラホラ。
そこで見つけた「ゴッドファーザー」(1972)をみることができた記録。

第45回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞。1990年にはアメリカ国立フィルム登録簿(半永久的な保存を推奨している映画・動画作品のリスト)に永久保存登録されたんだって。

このあと「ゴッドファーザー PART II」(1974)、「ゴッドファーザー PART III」(1990)へと続く。

ゴッドファーザーの映画情報

監督
フランシス・フォード・コッポラ
キャスト
マーロン・ブランド
アル・パチーノ
ジェームズ・カーン
ロバート・デュヴァル
ジョン・カザール
ダイアン・キートン
リチャード・カステラーノ
タリア・シャイア
スターリング・ヘイドン
ジョン・マーリー
リチャード・コンテ
ゴッドファーザーのネタバレを含む場合があります

以下、「ゴッドファーザー」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
ゴッドファーザー」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

ゴッドファーザーのあらすじ・ストーリー

1945年のニューヨーク。5大マフィアが縄張りの街で一番大きなイタリア系マフィア、ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)一家。
ドン・コルレオーネには、長男ソニー(ジェームズ・カーン)、次男フレド(ジョン・カザール)、唯一の堅気である三男マイケル(アル・パチーノ)、娘のコニー(タリア・シャイア)、養子で弁護士で一家の相談役のトム・ヘイゲン(ロバート・デュヴァル)がいた。

ある日、コルレオーネ邸ではコニーとカルロ(ジャンニ・ルッソ)の結婚式が行われていた。ドン・コルレオーネの元には、彼を頼る者、慕う者が次々に訪ねてきた。ドン・コルレオーネは大勢から慕われ、何か問題があると頼られ、常にみんなのゴッドファーザーであった。

ある時、力を持つドン・コルレオーネに5大ファミリーの一つタッタリア・ファミリー側のソロッツォが麻薬取引を持ちかけるが、ドン・コルレオーネは誘いを拒否。乗り気だったのはソニーで、ソニーが乗り気であることを悟ったソロッツォはドン・コルレオーネを殺せばソニーが乗ってくると考え、ドン・コルレオーネを襲撃する。弾丸は命中するも一命をとりとめたドン・コルレオーネ。
父を襲ったソロッツォにブチ切れているのは、ソニーだけではなく堅気であったマイケルも。
ソロッツォは警官とも癒着し、一気にコルレオーネファミリーが弱い立場になってしまっていたが、マイケルがソロッツォと癒着のある警官を暗殺する。
マイケルは婚約者ケイ(ダイアン・キートン)に黙ってイタリアはシチリア島へ逃亡する。

その後もしばらく抗争が続き、指揮が取れない父に代わってソニーが暴れまくっていた。ソニーのがんばりで、コルレオーネファミリーが力を取り戻しつつあるところ、妹のコニーが夫カルロから暴力を受けていることを知って激怒。カルロをボコボコにしてやるために一人カルロのもとへ向かったが、待ち伏せしていた者たちに暗殺される。

一方、逃亡中のマイケルは現地で見つけたアポロニア(シモネッタ・ステファネッリ)と電撃結婚していたが、マイケルにも追っ手が忍び寄っていて、アポロニアが殺されてしまい、マイケルはニューヨークへ帰ることにする。

やっと立って歩けるようになったドン・コルレオーネはソニーの死にショックを受け、タッタリアをはじめ5大ファミリーとの平和協定の会合を開く。かつてのように穏やかな関係と逃亡から戻るマイケルの身の安全を約束した。その会合でドン・コルレオーネは一連の黒幕がバルジーニ(リチャード・コンテ)だと気付いた。

ドン・コルレオーネは戻ったマイケルを自分の後継者にして、引退を決意した。
戻ったマイケルは、かつての婚約者ケイと結婚したが、コルレオーネファミリーの勢力はどんどん弱くなるばかりだった。そのためニューヨークを捨ててラスベガスに拠点を移す案もあったが、強引にホテルとカジノを買い取ろうとするも失敗。
と同時に、ドン・コルレオーネは心臓発作で亡くなった。

後日、コニーの息子の洗礼式の日。マイケルの指示でバルジーニら5大ファミリーのドンたち全員を暗殺。亡くなる直前にマイケルに残した父の助言の通り、身内であるテシオの裏切りに制裁を下し、襲撃されたソニーを売ったカルロを殺した。

5大マフィアの抗争が落着し元どおりコルレオーネ家最強となった今、新たなドン・コルレオーネの誕生を複雑な面持ちで見つめる妻ケイであった。

ゴッドファーザーの感想・評価・レビュー

男が大好きな映画至上に残る名作と思っていて身構えていたところを、約3時間という長丁場、意外にもあっという間に過ぎ、まさか自分が言うとは思わなかった「おもしろ〜い」が思わずこぼれた。

まず、なんと言ってもストーリーがわかりやすい。あたしが知るマフィア系の映画で「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(1984)や「グッドフェローズ」(1990)、「カジノ」(1995)に比べて格段に話がわかりやすい。マフィアたちの騒ぎの原因は基本的にすべて縄張り争いや裏切り、そして根っから悪か否か的な、極悪のようで極悪ではないような人情味ある人物の存在。家族(ファミリー)とは、を解くようなテーマが多いのが特徴なんだと思うけど、まさにそれ。特に「ゴッドファーザー」(1972)についてはここで何かを言う必要がないくらい、半世紀近くに渡ってファンたちが語り継いでいるだろうから個人的な感想すら恥ずかしいのだけど、この映画はとてもわかりやすいことが一番いいことに思う。

今は亡き名優が出演していたことや今や名優の若かりしころが見られることも当然この映画の好評のポイントだということは間違いないと思うけど、ストーリーがわかりにくくては芝居も何もないはずだ。”わかりやすいストーリー”、とにかくここに感動する。

そして次に、古き良き(良きかはわからないけど)マフィアが市民に溶け込んでいる感じ。今の時代ではもちろん考えられないけど、街にマフィアがいるのは当然だった時代があって、考えれば恐ろしいっちゃ恐ろしいけど、街を支配し守りもするマフィアがいるのってちょっとかっこいいと思っちゃう。事実、おじさんたちはマフィア映画やヤクザ映画好きだし。

こんなにわかりやすい映画だけど、見逃してしまっているのか解せなかった点もある。

・コルレオーネ家末っ子マイケルが登場時からかわいがられていたこと
・出来がよくなさそうなコルレオーネ家の長男がベガスにいる理由
・マイケルがソロッツォと癒着警官を殺した後に婚約者ケイを置いていった理由
・マイケルが逃亡先イタリアでした電撃結婚と嫁の死が必要な理由
・コルレオーネ家の相談役トムをサヨナラする云々の件
・カルロはそもそもコニーを愛していたわけではなく、最初からバルジーニの諜報だったのか

など。ふと思ったことがあるけれど、本来なら4〜5時間かけるような大作を3時間にまとめたのだと決めつけて、むしろすごいじゃん、と感心した。

マフィアの世界に足を踏み入れたくはなかった末っ子マイケルが、偉大な父の命が危険にさらされることをきっかけに、だんだん強くなり、父の背中を意識し、ファミリーを重んじるようになり、ついには責任を持ちはじめ、ついに次のドン・コルレオーネへと成る姿は勇しく、女心にかわいく、これから先ずっといっときも気の休まることのない人生に覚悟を決めたマイケルを応援したくなる気持ちにさせられた。

こういうマフィア映画をみると、人をモノのように使い捨てたり殺したりすることに目が慣れてしまうけど、めちゃくちゃ悪いことをしている集団なんだ、と見終わってからきちんと改めて考えるようにしないと、頭も慣れてしまっちゃ大変だ。

とにかく言いたいのは、映画ファンたちが名作だというマフィア映画の金字塔を打ち立てた「ゴッドファーザー」を映画館でみられたあたしはしあわせ者だということ。

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