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ゴッドファーザー PART III
原題:The Godfather Part III

ゴッドファーザー PART III

ゴッドファーザー」(1972)、「ゴッドファーザー PART II」(1974)に続く続編。最後となる本作では、ドン・コルレオーネの最期を描く。ストーリーの中のバチカンの金融スキャンダルやヨハネ・パウロ1世の急死、ロベルト・カルヴィ暗殺事件など実在の事件をもとにしているのだとか。

第63回アカデミー賞では7部門でノミネート。興行は前作を上回ることはなかったよう。
出演したフランシス・コッポラ監督の娘ソフィア・コッポラはかなり批判を受け、第11回ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)で最低助演女優賞・最低新人賞を受賞。

ゴッドファーザー PART IIIの映画情報

監督
フランシス・フォード・コッポラ
キャスト
アル・パチーノ
ダイアン・キートン
アンディ・ガルシア
タリア・シャイア
イーライ・ウォラック
ビリジット・フォンダ
ジョー・マンテーニャ
ジョージ・ハミルトン
ゴッドファーザー PART IIIのネタバレを含む場合があります

以下、「ゴッドファーザー PART III」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
ゴッドファーザー PART III」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

ゴッドファーザー PART IIIのあらすじ・ストーリー

1979年。ファミリーを守ってきたマイケルは老境にさしかかり、自分の犯した罪に苦悩していた。彼は資産を合法化すべくバチカン銀行と大司教に接近する。寄付の見返りに叙勲を受けたマイケルは家族と再会する。マイケルはソニーの息子で従弟のビンセントをジョーイ・ザザから呼び戻し、合法的なビジネスをさせようとする一方、かつてのボスたちにビジネス合法化を宣言する。しかし短気なビンセントはザザと争いマイケルの娘メアリーと恋におち、病に倒れたマイケルを再び血なまぐさい戦いに巻き込んでいく……。

引用元http://paramount.nbcuni.co.jp/search/detail.php?id=9016

ゴッドファーザー PART IIIの感想・評価・レビュー

ゴッドファーザーシリーズのラストはどんなことになるんだろうとドキドキワクワクしてみた。心配ごとは、2作目「ゴッドファーザー PART II」がずいぶんわかりにくい複雑な抗争模様だったこと。

が、しかし!その心配はあっさり晴れて、わかりやすく、なのに重厚な内容だった。最近ちょっと映画をみたあとのことばに『コクがあるな』てのを使いたくなる症候群なのだけど、まさにコクのある映画だった。

20年後マイケルも歳を重ね、変わらずファミリーを従えていたが、父ビトよりもさらに力を持った息子の繁栄は予想をはるかに超えていた。財団をもち、バチカンからは叙勲され、オフィシャルなお墨付きをもらって、世界の半分くらいは手に入れたようなマフィアになってた。

そして物語は、フレドを殺したことやケイを失ったことを教訓に、家族を大切にするあたたかくて丸くなったマイケルがみられる。また、マイケルも糖尿病を患い、じぶんの最期や後継のこと、さらにはマイケルが抱えてきた悔しさや悲しさの描写も多く、マイケルの弱味も垣間見た。

勝手に予想していたのは、かつて殺した実兄とのつながりでヴィンセントはフレドの息子だったり…なんて瞬間考えたけど、余裕で気の短いソニーの息子だし、泥沼化するとかゆーチープな物語を想像したじぶんが恥ずかしい。

次の世代にタッチするときってのは、必ずなにかが起きてスムーズにはいかない。成熟者と未熟者の間には必ず問題が起きるものだ。だけどその末は、決まって成熟者と未熟者が寛大になり柔軟になり忍耐を知り責任を負い、さらに成長するいい結果を生むのざ定石だけども、ここのファミリーに起こることは想像つかない大きなステージ上で繰り広げられているからか、あたしのようなチープな頭にはぜんぶが響いちゃう。

マイケルはなにを成して、なにを得て、なにを残した男だったのか、と考えたら、のんびり過ぎるだけの日々をおくるあたしはどれだけの無駄を生きているのか虚しくなるから、とりあえずポップコーンにだけ思いを書き残して、じぶんの情けなさを隠す選択しかできないんだよな。

コクのあるおもしろい3作目だったけど、ただそんななかで気になることもあった。堕ちていく二代目ドン・コルレオーネが20年で取り戻した力、そしてさらに得た権力、こちらとしてはその20年間を知りたいっちゅーのがある。マイケルの決断は正しかったのか、と考えるひとも少なくなかったはずだし、実兄を殺してまで守ったファミリーが、どんどん人が離れたファミリーが、マイケルのどんな手腕で巻き返していったかのほうが興味があった。

もちろんマイケルの最期もみたいものではあるけど、バチカンから叙勲されるマフィアって…財団つくるマフィアって…マイケルの実業家としての腕が恐ろしく天才的だったのだろうとしても、ならばそれをみたいし。

もう振り返った20年を知ることはできないだろうけど、そんなモヤモヤとはちがう、ゴッドファーザーシリーズへの希望がわいているのは、あたしだけではないと思うけどな。

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