2018.8.9
アメイジング・スパイダーマン
原題:The Amazing Spider-Man
「スパイダーマン」(2002)からはじまるシリーズのリブート映画。新たにアンドリュー・ガーフィールドをピーター・パーカーとして迎え、オリジナルよりもはるかにパワーアップしたスパイダーマンが!
シリーズは「スパイダーマン」(2002)、「スパイダーマン2」(2007)を。
リブートの続編は「アメイジング・スパイダーマン2」(2014)を。
マーベル・シネマティック・ユニバースのスパイダーマンは「スパイダーマン ホームカミング」(2017)。
アメイジング・スパイダーマンの映画情報
原題 | The Amazing Spider-Man | ||
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制作年 | 2012年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 136分 | ジャンル | アクション |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://www.sonypictures.jp/he/915556 |
監督 | マーク・ウェブ |
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キャスト | アンドリュー・ガーフィールド |
以下「アメイジング・スパイダーマン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「アメイジング・スパイダーマン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
アメイジング・スパイダーマンのあらすじ・ストーリー
幼いときに両親が失踪し、叔父夫婦のもとで育ったピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は、あるとき自宅でかつて父が使っていた鞄を見つける。
鞄のなかには、オズコープ社で研究していたであろう資料が入っていた。
ピーターは父のことを尋ねるためにオズコープ社のコナーズ博士を訪ねると、そこで得体の知れない蜘蛛に噛まれ、ピーターの体に異変が起こる。ピーターは、人間ではあり得ないスーパーパワーを手に入れた。
ピーターは、そのパワーでスパイダーマンになり、悪党を退治するヒーローになるが…。
アメイジング・スパイダーマンをみた記録
アクションもドラマも断然アメイジングのほうが好み。イケメンと美女のレベルもアップしたことも手伝って、みている側として思い入れがぜんぜん違う。「スパイダーマン」(2002)のトビー・マグワイヤはもちろん適役だとおもっているけど、特にヒロインの差が大きい。ファンが多いキルスティン・ダンストはあたしのタイプではないのでひいき目も含む。
本作のよいところは、ストーリーの多くがとても自然。特殊能力のヒーローなんて自然なわけがないテーマなのだけど、ストーリーはいたって真面目で理解ができる。幼馴染に恋するなんて気持ちわるさもないし、いじめっ子が実はいいヤツだし、グウェンとのラブも三角関係の面倒くささがなくシンプル、グウェンの父親との関係も人間ドラマがいいし、悪役が悪でないのもいいし、悪役がパーカーに一目置いているのもいいし、悪役がもとに戻るのもいい、続編へのつながりもとても自然だ。ここでオリジナルを悪くいうのは違うのだけど、オリジナルがあまりに根拠がなくて、いちばんの厄介はヒロインが常に気が多くて、難しい親に育てられ、なかなかの尻軽だったことだ。あんなヒロイン、汚すぎて好きになれないのが大半のはず。それに恋するマジメでピュアなピーターは、人と違ったものの見方や考え方をする人間だろうと予想できるし、応援とほ程遠い感情にさせられる。
肝心の悪役は、まったくの極悪人ではなく、ただの熱心な博士で凶暴化すること以外の害がなければ問題がなさそうだったけど、やけくそになってしまって本物の悪になってしまう。ただ研究に勤しみ、じぶんの右腕や不自由に困るひとたちを助けたかっただけなのにね。黒幕を匂わせつつ、黒幕よりも若き恋にスポットライトを当てた最後だったので続編に続くという感じ。
若き恋も見ていて恥ずかしくなるような、いわゆる甘酸っぱそうな二人にキュンとさせられる。オリジナルのような三角関係や浮気もなくておだやかにみていられる。
そして、ベン叔父さんとメイ叔母さんのエピソードもとてもよい。ベン叔父さんのボイスメッセージを何度も聞くピーターも健気でいい。スパイダーマンになりたてのピーターが傷だらけで帰宅し、メイ叔母さんは気が気でならなく、ピーターに顔を見せなさいと言って傷だらけの顔をみたときのあの涙。大切なものが失われるかもしれない恐怖と、大切なものが傷ついてる悲しさ、思いが溢れたあのメイ叔母さんの表情。ラスト、ヘトヘトになって街を救ったピーター。メイ叔母さんに心配かけまいとがんばってきた彼は、卵を持ち帰ってメイ叔母さんに寄りかかる。とっても美しいシーンでジーンときたな。
もはや言わずもがな、なにからなにまでアメイジングスパイダーマンがすきだ。なんなら、スパイダーマンホームカミングよりもお気に入り。比べ物にならないのだけど、スパイダーマン三代作としては、アメイジングがドラマチックで健全。ホームカミングは他の作品すべてをみることで完成すると思うので、別扱いな印象だね。
アメイジング・スパイダーマンのシリーズはこちら
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アンドリュー・ガーフィールド
アンドリュー・ガーフィールドの虜になった「アメイジング・スパイダーマン」。スパイダーマンはどうしても『子ども』という印象があるし、実際スパイダーマンは高校生なわけだし、大人の女がキュンとさせられることはないと思っている分類の映画なのに。
グウェン役のエマ・ストーンとのほどよいラブも最高だし、二人のぎこちない感がちょうどいい。アンドリュー・ガーフィールドが醸し出す、サッパリ爽快な雰囲気が、セクシーさや情熱感はよい意味で消されて、スパイダーマンに相応しい温度になっていると感じる。オリジナルのピーターのように、学校の悪ガキにちょっかい出されるけど、か弱いダサキャラではないこともミソだ。
そんな彼は1983年生まれの超童顔。当時きっと28〜29歳くらい。それならキュンとさせられるのも納得だ。というか、ホッとする。そしてやっぱり、ため息がでるくらいカワイイ!