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2020.7.11

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]

アメコミのことはぜんぜん知らないけど、本場アメリカではかなり有名なヒーローなのだとか。

2年後には続編「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(2007)が公開されているよ。
さらに2015年には「ファンタスティック・フォー」(2015)としてリブートされているよ。こちらはかなり酷評らしい。続編も予定されていたけど中止が決定したんだって。

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の映画情報

原題 Fantastic Four
制作年 2005年 制作国 アメリカ
上映時間 110分 ジャンル SFアクション
映倫 G
監督 ティム・ストーリー
キャスト

ヨアン・グリフィズ
ジェシカ・アルバ
クリス・エヴァンス
マイケル・チクリス
ジュリアン・マクマホン

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のネタバレを含む場合があります

以下「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のあらすじ・ストーリー

天才科学者のリード(ヨアン・グリフィズ)は、ビクター(ジュリアン・マクマホン)の援助で宇宙嵐の研究ができるようになった。

リード、親友ベン(マイケル・チクリス)、ビクターのもとで働くリードの元恋人科学者スーザン(ジェシカ・アルバ)、スーザンの弟ジョニー(クリス・エヴァンス)、支援者ビクターは宇宙へ飛び出し、宇宙嵐の研究をスタートした。しかし、予想より早く宇宙嵐がきてしまい、みんなは宇宙線を浴びてしまった。

意識を失った5人たちは地球へ戻ると体の変化に気づいた。リードは体が伸び縮みし、ベンは全身が岩のようになり怪力パワーになり、スーザンは透明人間になり、ジョニーは体が発火し、ビクターはチタンよりも強くダイヤモンドよりも硬い金属の体になってしまったのだ。

リード、ベン、スーザン、ジョニーは超能力が世間に知られ、ファンタスティック・フォーと呼ばれるようになった。

リードは超能力を得た体をもとに戻すために研究をはじめたが、その間ベンは醜い姿になってしまったと自暴自棄になるし、ジョニーは超能力で人気者になろうと外へ出てしまうし大騒ぎ。ビクターは研究が失敗したことで自身の会社が傾き、銀行にもそっぽ向かれ、怒りに震えるなか、これならもうこの超能力でみんなに復讐してやろうか的な考えに変わってきた。

ビクターはファンタスティック・フォーを始末しようと襲いかかるが、ファンタスティック・フォーに返り討ちにされ、銅像のように固められてしまった。ファンタスティック・フォーは街のヒーローになったのだった。

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の予告動画または関連動画

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]をみた記録

2005年とは、ずいぶん前になってしまったね。公開当時は割と騒がれたような記憶があるけど。なんたってジェシカ・アルバが超絶人気のころだから。

肝心のストーリーは、アメコミ的でどっぷりSF、軽快で爽快なのだけど、それ故か奥行きがない。奥行きを求めないカテゴリだとは思うけど、それがきっと他のヒーロー映画とは大きくちがうところだろう。そもそもヒーローというのも相応しくないかもしれないしね。

なにより悪役ビクターがさほど悪くないこと。復讐のために殺された唯一の銀行のおじいちゃんはかわいそうだけど、ほかのヒーロー系映画のスケールと比べるととってもかわいい悪事だ。この男性ひとりを殺すことを除いて、超能力を使う悪事はないのだから。宇宙規模の壮大なスケールは一切なく、宇宙へ行ったものの、すごい力や性質を手に入れたものの、そのパワーを使ったのはおじいちゃんひとりを殺しただけ。

そしてファンタスティック・フォーの4人は、あまりにも能力の差でベンが不憫でならない。ベンの苦悩を理解できる者はいないし、むしろジョニーは脳天気に超たのしんでるし、スーザンも元に戻りたいと思っているように見えないし、ベンの気持ちになったらこの姉弟には腹が立つのは理解できる。

ヒーローと呼ぶには、パワーだけではなく、ふつうの人間では考えられないような試練を乗り越えて、揺るぎない正義感を持った存在と信じているあたしからするとあまりにも取るに足らない。

ということで、コクはないが軽いタッチでみられるSFファンタジーだということを言いたいのだ!

内容よりも、おそらく十代のクリス・エヴァンスがみられることのほうが重要で、超脳天気少年なのだけど、宇宙船の操縦士任されるってどんなやつだよ、と思ったり、かなりハチャメチャな映画に出ていたことにジーンとする。このあと彼は信じられないくらい大きな敵を相手に世界を救う本物のヒーローになるのだから感慨深い。