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2018.5.8

アルマゲドン

アルマゲドン
原題:Arumageddon

アルマゲドンの映画情報

原題 ARMAGEDDON
制作年 1998年 制作国 アメリカ
上映時間 150分 ジャンル SFドラマ
映倫 G
監督 マイケル・ベイ
キャスト

ブルース・ウィリス
ベン・アフレック
リヴ・タイラー
ウィル・パットン
スティーヴ・ブシェミ
ピーター・ストーメア
キース・デヴィッド
ウィリアム・フィクトナー
マイケル・クラーク・ダンカン
オーウェン・ウィルソン
ビリー・ボブ・ソーントン
クリス・エリス
ジェイソン・アイザックス
ケン・ハドソン・キャンベル
ジェシカ・スティーン
グレイソン・マッコーチ
ショウニー・スミス
マーシャル・R・ティーグ
ウド・キア
J・パトリック・マコーマック
グレイス・ザブリスキー
ジョン・メイホン
スタンリー・アンダーソン

アルマゲドンのネタバレを含む場合があります

以下「アルマゲドン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
アルマゲドン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

アルマゲドンのあらすじ・ストーリー

NASAでは、テキサス州の大きさに匹敵する小惑星が地球に衝突することがわかった。もしも衝突した場合、地球上の生物は滅亡する。
解決策はただひとつ、小惑星を核爆弾で爆破するのみ。しかし表面上で爆発させても小惑星にとってはかすり傷。地球への軌道から外すには、小惑星を掘削して内部で爆破させるしかなかった。
小惑星を掘削して核爆発させ地球への軌道から外す任務は、掘削のプロ、ハリーたち14人に託されたが…。

アルマゲドンの予告動画または関連動画

アルマゲドンをみた記録

今さらなにかを言う必要はぜったいにない映画だとおもうけど、みちゃったんだから話そう。
やっぱりアルマゲドンはおもしろい。
エンタメ映画のあるあるや、ヒットしがちなシーン、キュンとするパターン、泣いちゃう系のセリフなどなど、いろんな映画のいいところを集めて、それを地球の危機に当てはめて、超大作にした映画。
あの感動映画のいいシーンもらおう!あのクールな映画のいいシーンもらおう!でコラージュしたような。
だから、あたしはふつうにおもしろい。

大人になったからいろいろ理解できるけど、ビジネスとして、正味の話、お金儲けのための映画なわけだから、大ヒットを確約したように作った映画だ。大金をかけて、それを軽くペイして、大っきい利益をとるために作った映画だ。
だからマイケル・ベイ監督も、とにかくおもしろ要素をぶち込んだんだろう。

めでたくラジー賞で主演男優賞も獲得。こんなのくらうのは本人たちがいちばん分かっていたはず。
歯が浮くような言い回しだとか、アルマゲドンおもしろいとおもっているあたしですら感じるくらいだし、お涙ちょうだい的な、非常に現実的でないセリフを聞いてかゆくなったんだから、言っている本人たちは笑う寸前で迫真の演技だったに違いない。

なんだかちょっとアルマゲドンをバカにしているような感想になってるけど、そんなんじゃない。
何度も言うけど、アルマゲドンはたのしい。
こんなに真面目にエンタメつくってるのも逆にめずらしいんだきっと。もしこれがブルース・ウィリスじゃなかったら、マイケル・ベイじゃなかったから、エアロ・スミスじゃなかったら、劇場未公開のB級映画でレンタルショップの片隅にいたはず。
でもB級映画ってたいがいがそうじゃん。掘り出し物はもちろん掘り出されてるからアレだけど、ウケるはずの王道ストーリー、よくあるパターン、見飽きた感動、だらけじゃん。
それに莫大な資金を投じて、大人たちが本気出して作ったのがアルマゲドンなわけだから、おもしろくないわけがないんだ。

でもあたしでも受け入れられないこともある。劇中流れる音楽のダサさ。
エアロ・スミスの主題歌はバッチリ決まってるとおもうけど、いろんなシーンで流れる音楽が誘いすぎてて気持ちがわるい。泣いてください!泣いてください!って叫ばれているようでかゆくなる。
そこがね〜、大作ならではの良さをチープにしてしまってるんじゃないかとおもってる。
とにかくインパクト!迫力!緊迫!男!愛!涙!を演出するために入れられた曲たちが響くたびに、装飾がしたくてしかたないんだなって頭によぎって話が散る散る。
無音だっていいくらいのシーンもたくさんあったけどね。

そして、かつて中学生のころ号泣したアルマゲドンも、大人になったいま、見るところはAJとグレースだった。
本物の愛とかに敏感になってしまったイヤな独身女だ。
地球最期というとき、だれがあたしを想ってくれるだろう、だれがそばにいてくれるだろう。AJはグレースを救うために宇宙へ出た。地球を救うことよりも、最愛のひとを守るため、最愛のひととこれからの未来を築くために宇宙へ出たんだ。その最愛のひとの父とともに。
それを待つグレースの気持ちは計り知れないだろう。帰る場所がないグレースは、じぶんのすべてが、命を落とす可能性大の宇宙へ行ってしまったのだから。
最愛のひとのためなら、いつまででも待てるだろう。たぶんあたしもできる。彼女のように信じて祈るしかできないだろうから。
年齢はわからないけど、これから先ぜったいに壊れることのない愛を見つけたふたりには心底感動したね。世界を救ったヒーローの妻ってどんな気分だろう。
ま、ヒーローでなくても最愛のひとといっしょにいられることは人生のいちばんのしあわせだろうけど。

一応言っておくと、アルマゲドンはおもしろきけどすきな映画ではない。アルマゲドンってクソ映画だよね!という気持ちはもちろん共感できない。
あたしはおもしろ映画のひとつだって真面目におもってるから。