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2020.5.28

アントマン

アントマン

「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの12作目。フェーズ2の最後の映画でもある。
監督は「イエスマン “YES”は人生のパスワード」(2008)などのペイトン・リード。彼に決まる前はエドガー・ライトが監督を務めることになってたんだって。エドガー・ライトのアントマンもみたかったなって思っちゃう。

アントマンの映画情報

原題 Ant-Man
制作年 2015年 制作国 アメリカ
上映時間 117分 ジャンル SFアクション
映倫 G
オフィシャルWeb https://marvel.disney.co.jp/movie/antman.html
監督 ペイトン・リード
キャスト

ポール・ラッド
マイケル・ダグラス
アビー・ライダー・フォートソン
エヴァンジェリン・リリー
コリー・ストール
ボビー・カナヴェイル
マイケル・ペーニャ
ティップ・“T.I.”・ハリス
アンソニー・マッキー
ウッド・ハリス
ジュディ・グリア
デヴィッド・ダストマルチャン

アントマンのネタバレを含む場合があります

以下「アントマン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
アントマン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

アントマンのあらすじ・ストーリー

バツイチ、無職のスコット・ラング。養育費も払えず、このままでは最愛の娘キャシーにも会えなくなってしまう。人生まさに崖っぷちのスコットは、ひょんな成り行きから天才科学者ハンク・ピム博士に頼まれ、彼が開発した特殊なスーツを着て、1.5cmのヒーロー“アントマン”になることに。こうして、ハンクとその娘ホープ・ヴァン・ダインの厳しい指導の下、正義のヒーローになるための猛特訓を開始するスコットだったが…。

引用元https://www.allcinema.net/cinema/352769

アントマンの予告動画または関連動画

アントマンをみた記録

マーベル・シネマティック・ユニバースのなかでは割と地味めと思っているアントマン。ヒーローだけどヒーローじゃないし、ローカル感あるし、イカしてる感も低め。”さえないおじさんが世界を救う”という点では夢を与えるキャラクターなのだけど、マーベル・シネマティック・ユニバースでは他のキャラクターがキラキラしているからどうしても比較しちゃう。もちろんアントマンファンもたっくさんいるだろうけどね!

アントマンはその名のとおり蟻サイズに変身できるスーツを着たヒーロー(ヒーローとしよう)。ただあくまでも蟻サイズに変身できるスーツがすばらしいのであって、スーツを着るスコットはただのおじさんだ。武術を得ても、おじさんはスーツがなければただのおじさんだ。そこはアイアンマンともおなしだけども、アイアンマンはテクノロジーを使う頭脳がある点大きくちがう。ピム博士がスーツを着ているようなかんじだね。

おっと、ホークアイが生身だった。なんだよ、ホークアイすごいな。ホークアイよりは強いのがアントマンていうことかな。

そして蟻サイズだけにスケールも小さめ。亜原子の世界に入ってどんどん小さくなり続ける、ちょっと想像するととてつもなくゾッとするんだけど、もう物理とか科学とか専門的すぎて謎ばかりなのだけど、とにかくわけのわからない世界で、その不思議な領域の表現はスケールの大小でことばにするには不適切かもしれない。だけど、アントマンが闘うスケールは街でケンカしているみたいなレベルでちょっと物足りない気がする。

さらに理解できないのは蟻を操る能力のこと。アントマンは蟻サイズになったり大きくなったりできるからの名称だけど、心から呼びかけると蟻が言うこときいちゃうのってどうゆこと状態。アントマンて名前だし、蟻を手懐けられるのは、たしかにできたほうがいいけど、あたしでもできそうな感じだったもんな〜。ま、蟻を操れるようにならないとストーリーが成立しないので納得するしかないんだけどね。

とはいえ、アントマンにもたのしいところはたくさんある。なにより小さくてかわいい。人が小さくなると聞くと内田春菊の『南くんの恋人』を思い出しちゃうけど、それよりももっと小さい蟻。みんなが蟻サイズのアントマンを追いかけられるのがちょっとふしぎだけど、蟻サイズがピュンピュンて飛びまわるの超かわいい。

そしてアクションがたのしい。スーツの伸縮を利用した攻撃方法はなかなか瞬きを忘れる斬新さがあった。武術は古風なふつうの戦闘だけど、伸縮を活かした動きは当然アントマンならではだよね。

さいごに、この映画の魅力のひとつとして、スコットの親友ルイスというキャラクターの存在がある。愛すべきバカというキャラクターは、この手の映画には必須と言えるだろうけど、このルイスを演じたマイケル・ペーニャは名前もさることながら、とにかくかわいい。高い声もとぼけた表情も、無邪気で脳天気な性格も、おしゃべりなクセもぜんぶ愛くるしい。このまえみた「ジョジョ・ラビット」(2019)のヨーキーを思い出す。子どもであるヨーキーのほうが冷静だけども。マイケル・ペーニャがすきになる、すきさが増すのはまちがいないね!