
第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。話題中の話題(すこし遅めだけど)の映画!
おそらく、まもなく公開終了になるのかなってゆ一日に一回上映のタイミングで滑り込み!
万引き家族の映画情報
- 2018年制作
- 日本制作のドラマ映画
- 映倫(PG12)
- 監督
- 是枝裕和
- キャスト
- リリー・フランキー
安藤サクラ
松岡茉優
池松壮亮
城桧吏
佐々木みゆ
緒形直人
森口瑤子
山田裕貴
片山萌美
柄本明
高良健吾
池脇千鶴
樹木希林

以下、「万引き家族」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「万引き家族」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
万引き家族のあらすじ・ストーリー
万引き家族の感想・評価・レビュー
こんなにも重く深い話とは。そうじゃなくてはパルム・ドールなんてものは受賞できないのかもしれないけど、まさかこんなにも打たれちまうとは予想外。
なんと言っても、伝えたいことが多すぎる。こんなにもアタックしてくる映画も珍しい。
“人の絆”がテーマだけど、そのなかにある要素たちがとてつもなく多くて、感情が追っついていかないかんじ。映画館のなか、すすり泣く声も聞こえたけど、あたしの場合はどこで泣いたらいいか逆にわからなかった。
しかも、この映画はハッピーエンドではなく、正真正銘のバッドエンドで、希望があるようでまったくなく、完全に真っ暗闇に放り出されるような、そんな印象。
映画のなかでは、残念ながら解決する方法はわからなかった、さて大人の皆さんどう思いますか?どうしたらいいですか?子どもたちのためにどんな未来にしたいですか?て問うてる映画なんだと解釈した。
家族の定義、血縁の定義、兄妹の定義、愛の定義、モラルの定義、絆の定義、それぞれとても曖昧なもので、それら定義付ける糸口はすべて”人”。
どう感じるかも人、どうしたいかも人、どうなりたいかも人、どんな環境かも人、すべて人!
どこか希望があるとしたら、バラバラになっても隣にいなくても、不可思議なことでできた絆が思い出に残っていること。
唯一、その絆があった事実だけが彼らの希望。
悲しいけど、あたしもどうしたらいいかわかんないなー。こうゆー問題に触れられただけマシなのかもしれないけど、思いっきり無力とゆ気持ちにならざるを得ないよね。
このひとはなぜここにいるんだろとか、いくつか疑問もあったけど、運命のように集まったこの他人同士たちが過ごした思い出は、とてつもなく強いのと同時にあまりにも弱く、結果、なんの解決にもならなかったみたいな。
なんて悲しい映画だ。
たしかに多くの大人がみるべき映画だ。そして、みんな他人には説明できない、それぞれにとっての絆や事実があって、そして、どうにもならないことがある。
こんな映画でも、大爆笑のポイントが2つあった。
松岡茉優ちゃんをみて「カワイイすね〜」と言った日雇いリーダーにリリーフランキーが答えた「ばあちゃん?」と、
「スイミーって知ってる?」と聞いたしょうたにリリーフランキーが答えた「あー、俺英語わかんねーからなー」の2つ。
品のいいお客さんが多かったのか、映画館のなか、ぜんぜん笑っていなかった。