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2022.5.8

ナイト・アンド・ザ・シティ

ナイト・アンド・ザ・シティ

ジュールズ・ダッシンの「街の野獣」(1950)(1938年の小説「Night and the City」が原作)をリメイクした映画。

ナイト・アンド・ザ・シティの映画情報

原題 Night and the City
制作年 1992年 制作国 アメリカ
上映時間 105分 ジャンル ドラマ
映倫 G
監督 アーウィン・ウィンクラー
キャスト

ロバート・デ・ニーロ
ジェシカ・ラング
ジャック・ウォーデン
クリフ・ゴーマン
アラン・キング
イーライ・ウォラック
バリー・プリマス
レジス・フィルビン
ペドロ・サンチェス
マイケル・バダルコ

ナイト・アンド・ザ・シティのネタバレを含む場合があります

以下「ナイト・アンド・ザ・シティ」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
ナイト・アンド・ザ・シティ」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

ナイト・アンド・ザ・シティのあらすじ・ストーリー

ニューヨークのしがない弁護士ハリー(デ・ニーロ)は、ボクサー同士の揉め事を仲介したことから、ボクシングの興行をプロモートし、ひと花咲かせたいと願うようになる。愛人で、バーの経営者の妻ヘレン(ラング)はいつかカリフォルニアに行きたい思っていた。その希望も叶えてやりたかったのだ。だが、そのせいでハリーはトラブルに巻き込まれることになるのだった。

引用元https://www.allcinema.net/cinema/16424

ナイト・アンド・ザ・シティをみた記録

いまも昔も”ニューヨーカー”は憧れなんだね。ニューヨークで弁護士をして6年、1万5000人の相談にのってきたズル賢いハリーが成功を求めてボクシングの興行を計画する。

小賢しい手口でこれまで弁護をしてきて、小金はあるようだけど事業をするほどではなく、興行のために必要な2.5万ドルくらいの金を集め回る。が、なかなかうまくいかない。これまでたくさんの人と出会ってはきたけど、わるい奴ではないし好きなのだけどホラ吹きで信用ならない人間と知れ渡っているらしくどうも工面できそうにない。

一方、ハリーはよくいくバーのフィルの妻ヘレンと不倫関係でもある。こそこそ情事を続けてどのくらいかは不明だけど、割と火遊びは繰り返してる様子。ヘレンは完全にハリーに気持ちがあってフィルとは離婚を切り出す寸前状態。

こんな感じのハリー、成功へのエネルギーとヘレンとの情事でできてる生物。ちょっとやそっとのことではへこたれないし、信用はならないけど達者なところももちろんあるだけに、割といいところまで進む。が、ふだんの行いから綻びが出てくる。

いわゆる憎めない奴的なハリーなのだけど、ロバート・デ・ニーロじゃなかったら見ていられなかったかもしれないくらい盛り上がりには不満が残る。なんかこう、金を作るためにあちこち駆け回るのはそうだけど、不倫相手の夫を相手にしたり、不倫相手が仮面は夫に相談したらとまじめに助言したり、目が点なんですけど。ニューヨークという小さなエリアで公然とイチャつくほど無防備な不倫関係も不自然だし、ヘレンがじぶんの店を営業するために必要な酒の取扱許可をSLA(州の酒管理局)にあたってほしいとハリーにすがったり、その取得のために5000ドル用意していたり(そりゃ多少の手数料とか取得するための手続きが必要なのだろうけど)、ちょっとした街のドン的なブーンブーンにわざわざ闘いを挑んだりとか、なかなか異常な思考が目につくわけだ。

プロモーターの大変さはぜんぜん知らないし、ついさっきプロモーターの免許を取得したばかりでは何もかもが大変なのは想像できるし、プロモーションに精を出すのも当然だし、開催するための資金集めに駆け回るのも必要なこと。そう、もっとも理解できないのはハリーとヘレンとフィルの関係。

ある晩、どうしても当てながなくて困り果てたハリーが、覚悟を決めて夫フィルに別れを告げて、怒ったフィルに殴られつつ家出成功してこれからがんばろうモードのヘレンに金を貸してほしいと懇願されて、ごめんねじぶんの店出すためにつかったからもう貸せる金ないのよフィルに頼んでみたら?になる展開がもうあたしの脳みそパンク。経営者としては一目置いてるのかなんなのか、妻としてクズ夫と思っていたわりに、いやそして、不倫関係の恋人と夫をさらなる関係で結びつけようとするヘレンの思考が不自然すぎると思うわけだ。

いま文字にしてみてもやっぱり理解できない展開だな。

こうして、途中からもう不倫関係は黙認されたものになって、離婚が済んだのかは不明だし、そもそも火遊びだけの関係のはずだったが女がマジになってるからアイラブユー言っとく的なハリーだと思っていたけど、ハリーもしかしてほんとにヘレンのことすきなの、どっちなのになってくるし。

とにかく昔ならではの、野生的な動物的な理性のない感覚が多い印象の展開ばかりでいちいち疑問にならざるをえなかった。

そんな意味不明な展開でもハリーはズル賢く一直線で、ぜったい成功するという自信しかないのだから驚く。

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