
N.W.A.というヒップホップグループの伝記。映画の中でも語られるけど、N.W.A.は”Niggaz Wit Attitudes”主張する黒人たちの意味。ストレートだよね。
伝説的なラッパーたちのようだけど、あたしはまったく知らなかったよ。だけどね、とてもおもしろい伝記映画だったよ。差別世界に苦しみ、跳ね除けようとした若者の熱き友情ストーリーでもある。
第88回アカデミー賞脚本賞にノミネートしているよ。
ストレイト・アウタ・コンプトンの映画情報
- 2015年制作
- 147分
- アメリカ制作のドラマ映画
- 映倫(R15+)
- 監督
- F・ゲイリー・グレイ
- キャスト
- オシェア・ジャクソン・Jr
コーリー・ホーキンズ
ジェイソン・ミッチェル
オルディス・ホッジ
ニール・ブラウン・Jr
ポール・ジアマッティ
アレクサンドラ・シップ
キース・スタンフィールド
シェルドン・A・スミス
キース・パワーズ
カラ・パターソン

以下、「ストレイト・アウタ・コンプトン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ストレイト・アウタ・コンプトン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ストレイト・アウタ・コンプトンのあらすじ・ストーリー
1986年、アメリカのカルフォルニア州コンプトン。黒人というだけで警察が取り締まる黒人への差別が特にひどい地域で麻薬売人のイージーE(ジェイソン・ミッチェル)、DJのドクター・ドレー(コーリー・ホーキンズ)、アイス・キューブ(オシェア・ジャクソン・Jr)たちは自分たちが置かれている状況をリアルに綴った楽曲でN.W.A.を結成した。
やがて、黒人にとっての過酷な現実をラップにしたN.W.A.に目をつけたジェリー(ポール・ジアマッティ)がマネージャーとなり、大ブレイクを果たす。
しかし、過激なラップのためにFBIから目をつけられ、さらにN.W.A.内部でも問題が起きてしまう...。
ストレイト・アウタ・コンプトンの感想・評価・レビュー
1986年からスタートするんだけど、つい30年前の話、まだこんな黒人差別やってたんだなって驚くよね。
あたしが生まれて2年て…あたしそんな古い人間だったんだ…と思うよ。
特にアメリカという国は、というか日本以外の大きな国は、音楽からの影響力がとてつもなく大きいことが分かった。警官たちをディスったことでFBIから警告されるって、かなり大げさに思うけど、つまり黒人の肩身が狭いということと、音楽が国中に悪い影響を与えるかもしれないって思ったからなわけでしょう?本当にこんな世界があるの?と思うばかりよね。
日本でもこのくらい影響を与える音楽が昔にはあったのかな〜。あたし個人に響いている音楽はたくさん知っているけど、世間に影響を与える音楽…。流行るとは違うものね。世間を席巻するとか、世間を変えてしまうくらいのレベルなわけだから、音楽に対する感覚や文化の違いがとても大きいね。
ただ、彼らN.W.A.によって世の中の何かが変わったという描写はなく、事実、N.W.A.に影響を受けたのは大げさに騒ぎ立てた警官と、おなしヒップホップを愛するミュージシャンたちだけだったようで。それでも伝説的な彼らには、なんにもしていない凡人として敬意を表したいとは思ってる。
そして、やっぱり監督がすごいのか脚本がとてもリアルなのか、映画としてとてもおもしろかった。一見の価値アリってかんじよ。制作には実際にアイス・キューブたちも関わっているから、事実がとても多いのだろうけど、N.W.A.を知らないひとでも映画としてたのしめそう。




役者について思うこと
オシェア・ジャクソン・Jr

1991年生まれ。彼はなんとアイス・キューブの息子なんだって。
父親の若かりし頃、N.W.A.の頃にそっくりでビックリ。さらにビックリなのは、このアイス・キューブ役はオーディションで勝ち取ったものだということ。いい子!
彼はOMGという名前でラッパーをしているんだって。いま現在はどうかわからないけど、2010年には父親のアルバムに参加したり、ツアーに同行したりしていたみたい。