2023.2.5
塔の上のラプンツェル
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編作品50作目。原作はグリム童話の「ラプンツェル」。
第83回アカデミー賞では歌曲賞にノミネート、第68回ゴールデングローブ賞ではアニメ映画賞、主題歌賞にノミネートされている。この年のアニメ関連は「トイ・ストーリー3」(2010)の受賞が多かった。
塔の上のラプンツェルの映画情報
原題 | Tangled | ||
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制作年 | 2010年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 100分 | ジャンル | アニメ |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://www.disney.co.jp/studio/animation/1090.html |
監督 | ネイサン・グレノ、バイロン・ハワード |
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キャスト | マンディ・ムーア |
以下「塔の上のラプンツェル」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「塔の上のラプンツェル」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
塔の上のラプンツェルのあらすじ・ストーリー
森の奥深く、人目を避けるようにしてたたずむ高い塔。そこには、金色に輝く“魔法”の髪を持つ少女ラプンツェルが暮らしていました。18年間一度も塔の外に出たことがないラプンツェルは、毎年自分の誕生日になると夜空を舞うたくさんの灯りに、特別な想いを抱き、今年こそは塔を出て、灯りの本当の意味を知りたいと願っていました。そんな中、突然塔に現れた大泥棒フリンと共に、ついに新しい世界への一歩を踏み出します。初めての自由、冒険、恋、そして、彼女自身の秘められた真実が解き明かされ…。
新しい世界へ踏み出す<勇気>のすばらしさを描いた、記念すべきディズニー長編アニメーション第50作目にふさわしい、美しく感動に満ちた物語。
引用元https://www.disney.co.jp/studio/animation/1090.html
塔の上のラプンツェルをみた記録
ある国の王様とお妃様が女の子を産んだ。お妃様は出産前に重い病気にかかり生死をさまよったが、光る魔法の花の力で病気が治り無事に出産ができた。生まれた子は花の魔法の力がやどる髪をもっていて、お妃様が病気になる何百年も前から花の魔法に惚れ込み若返りを繰り返していた老婆に連れ去られてしまった。老婆はじぶんの若返りのために、ラプンツェルと名付けた女のこをひと目につかない塔に閉じ込め、親子として隠し育てた。年月が流れラプンツェルももう18歳。外の世界への憧れがやまず、ついに母の目を盗んで塔を飛び出した。偶然出会った盗人フリンといっしょに憧れ続けた街の光を目指した。
実はとってもファンが多いと噂には聞いていたのだけど、なぜかいつも最後までみることができずに終わっていた記憶のあるラプンツェルをやっと最後までみおえることができた。いつもとおり、偏見を持たず怖いもの知らずの無邪気でピュアな少女が新しいことに挑戦して挫折して乗り越えて、真実の愛を見つけるという最強のストーリー。特にラプンツェルはおてんば娘で勇敢。いわば生粋の箱入り娘なのだけど、家事全般から芸術まで網羅した才色兼備。母のいうことはよく聞くし、カメレオンや馬ともなかよくなれる特技ももつ。憧れるプリンセスはたくさんいるけれど、ラプンツェルはトップを争う存在になったかもしれない。
ついでに、お約束の話しはしないがリアクションしてくれる相棒の存在も忘れられない。カメレオンが相棒とはよく考えたものだ。ぼくラプンツェルのことならなんでも知っているさ、という生意気な表情も愛おしい。頼れる馬のマキシマムもだいすきになった。
過去に名作をいくつもいくつも作ってきているのに、なぜまだ名作を生み出せるのか、考えるとため息が出てくるね。むしろ、過去の名作たちはたしかに名作なのだけど、時代ならではの偏見や差別があることは明らか。だれも傷つけることなく、だれの目にも汚れたものが映らないように最善の配慮がされているのだから近年の作品のほうがより知恵と技術を必要としているはずだ。年々増えていくルールやコンプライアンスとたたかっている製作陣の苦労は計り知れないだろう。この映画は2010年の映画だけど。
そんななか、あたりまえにだれも傷つけず、みるひと全員を幸せな気持ちにする物語のひとつがこのラプンツェルだろう。呼吸するくらいあたりまえに、じぶんの娘に何百回とみせたい映画のひとつになった。ラプンツェルをみて育ったら、勇気と思いやりをもって愛を大切なひとと分かち合える子になりそうだ。
一気にファンになっちゃったよ!