2016.5.5
キングスマン
監督は、「キック・アス」のマシュー・ボーン。
間違いなく続編があるような終わりだったけど、またマシュー・ボーン監督で作ってるのかな。(調べてないよ)
キングスマンの映画情報
原題 | Kingsman: The Secret Service | ||
---|---|---|---|
制作年 | 2015年 | 制作国 | イギリス |
上映時間 | 129分 | ジャンル | アクション |
映倫 | R15+ | ||
オフィシャルWeb | http://kingsman-movie.jp/ |
監督 | マシュー・ヴォーン |
---|---|
キャスト | コリン・ファース |
以下「キングスマン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「キングスマン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
キングスマンのあらすじ・ストーリー
ロンドンの高級テーラー“キングスマン”で働くハリー(コリン・ファース)は、もう一つの顔を持っていた。どの国家にも属さず国際的なスパイ組織のエージェントでもあった。
ある日、エージェントの一人が何者かに殺される事件が起きた。欠員補充のためにハリーは、17年前の恩人のエージェントの息子エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。他の候補も集まり、試練に耐えスパイの試験に挑む。
一方、ハリーは富豪リッチモンド・ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が人類の存亡を揺るがす陰謀を企てていると知り謎を追う…。
キングスマンをみた記録
英国紳士のシークレットサービスがスマートにエレガントに世界を救う、一風変わったあるようでなかった設定。英国紳士ならではのマナーを重んじる極秘組織で、スーツを鎧として、組織の建物や武器もそれらしいものでおもしろい。あまりにも現実的ではなくて、たとえば「ミッション・インポッシブル」よりもコミカルタッチ。
展開はとってもテンポがよくトントン拍子すぎるくらいなので、爽快といえば爽快なのだけど、つまりなにも考えずにみるための映画のようで。
華麗なアクション、紳士だけど泥臭いこともこなし、頭もバツグンによくて文句なしの組織。とにかく何も言うことなし。そこは解析できなかったのかい、なんてツッコむのはナンセンス。
エグジーの生い立ちがポイントで、キングスマンの一人だった父は任務中に亡くなり、小さなエグジーと二人きりになった母は街の汚いボス的なやつの妾。エグジーに妹ができたけど生活はボロボロ、エグジーは定職に就かずヤンチャ少年。母をひどく扱う街を牛耳るボスを恨みまくるが何もできず、ただヤンチャ坊主をしているだけのどうしようもない生活をおくっていた。
そんなエグジーは父の血を受け継ぎ、キングスマンにふさわしい身体能力や頭脳、思いやりのある人間で見事にキングスマンとして大いに活躍するのだけど、自分と照らし合わせちゃうと、あんなスラムな生活していないにしても、ちょっと希望の星として寄り添いたくなるなんて思った矢先、なんだ根本的に違う人種だったのか、と思わせられて希望は打ち砕かれる。エグジーの努力も当然ながら並大抵なことではないのだけど、そうだそうだ貧乏ヤンチャ少年はもともと優秀な人間の血をひいているんだった、と思い出すと一気に感情移入できなくなる。器の小ささがバレてしまうが、ハリーやマーリンに育てられたエグジーだけども、しょせん血がよいのだろう、とちょっとした嫉妬も少々ね!
ヒーローはやっぱり人間そのものがちがうわけですよ。そう描かれると、ちょっとなんかシュンとしちゃうんだよな。
嫉妬云々はあたしの勝手な感情なのでどうでもいいのだけど、とにかくエグジーがいいやつで家族想いで頭がキレて気の利く男でジェントルマンなので、そんな紳士が悪をぶちのめすのは気持ちがいい。
ほかには、そういえば存在が必要だったか疑わしいのがエグジーの同期ロキシー。ロキシーはよきライバルで、むしろエグジーより成績優秀だった人物なのだけど、エグジーに与えた影響ゼロのような気がして、ストーリーの展開的にも彼女じゃない人間でもどうにかなったような…と、ロキシーの必要性を感じずエンディングを迎えた。
次回作がいつ決定したか知らないけど、続編を作る気マンマンなのはよくわかったので、続編ももちろんみたいと思います!男性諸君は、キングスマンをみたらたいがいスーツを新調したくなるんじゃないかな。もちろん、オーダーメイドでね。