2021.11.4
キャッシュトラック
原題:Wrath of Man
2004年のフランス映画「ブルー・レクイエム」をガイ・リッチーとジェイソン・ステイサムのタッグでリメイク。
原題は《WRATH OF MAN》で直訳すると《男の怒り》。キャッシュトラックという頭の悪い響きよりは断然いい。
キャッシュトラックの映画情報
原題 | Wrath of Man | ||
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制作年 | 2021年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 | ジャンル | クライムアクション |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://cashtruck-movie.jp/ |
監督 | ガイ・リッチー |
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キャスト | ジェイソン・ステイサム |
以下「キャッシュトラック」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「キャッシュトラック」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
キャッシュトラックのあらすじ・ストーリー
LAにある現金輸送専門の警備会社フォーティコ・セキュリティ社。日々、現金輸送車(キャッシュトラック)を運転するのは、特殊な訓練を受け厳しい試験をくぐり抜けた強者の警備員たち。そこに雇われた新人パトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H”。試験をぎりぎりで合格した彼は周りから特に気に留められる存在ではなかった。しかし、彼の乗ったトラックが強盗に襲われた時、驚くほど高い戦闘スキルでそれを阻止する。
彼は一体何者なのか?周囲が疑心暗鬼に陥る中、全米で最も現金が動く日“ブラック・フライデー”に集まる1億8,000万ドルの大金を狙う強奪計画が進行していた…
引用元https://cashtruck-movie.jp/about.php
キャッシュトラックをみた記録
ジェイソン・ステイサムの映画の多くはドンパチ!アクション!男気!だけども、ここ最近はジェイソン・ステイサムの使い方が多様化してきた傾向にある。ただのアクション野郎とは言わせないぜ的な役どころが増えて、ファンはきっといろんなジェイソン・ステイサムを楽しんでいるはず。
が、今回はジェイソン・ステイサムがジェイソン・ステイサムしている映画で安心するような印象。ただし、これまでのゴリゴリアクション映画よりも数段オシャレ。だ・け・ど、どこか懐かしい、すこし前の映画の味わいも感じる。近年はストーリーが進行しながらのオープニングクレジットが流れる映画が多いけど、今どき珍しい静止画やイラスト。最近の映画ではひさしぶりにみたかも。
時系列が前後するからあまりストーリーのことは言わないほうがいいだろうけど、なかなか展開には戸惑うところがあった。不自然な事の起こりは、これもそういう演出だったのだろうか。思い返しても実は理解できてないこと少しあったりしてね。あの一件は果たして必要だったのかと思うことすらあって、まさかガイ・リッチー監督の映画でそんなことあるのか。ど素人目には生意気すぎる見解なのかも。
というか、そんな賢い演出があるなんてジェイソン・ステイサム主演の映画とは思えないような偏見があるからなのかも。単細胞な男たちの感情のままに殴る蹴るのオレ様正義の映画に賢い演出があるか?とどこかで思っているからなのかも。これは悪口になっちゃうか。
とくに目新しいことはないのだけど、ブツ切りな展開とおまえはそんな立場か?と言いたくなるような素行の男に疑問は残るのだけど、けっきょくは見惚れてしまうことになる。少々強引な展開も許容範囲にするのがまた強気な彼。
なのだけど、終わりよければすべてよし、というわけでもなく、消化不良な点をいくつか残しつつ、その後どうなったかなんてワクワクしちゃうようなシーンもなく、"ただ男は目的を果たしたのだった"的な、背中が物語る的な、寡黙な男の…的な、最後までジェイソン・ステイサムしていた映画だった。
似たような映画たくさんあるんだよ。キャッシュトラックをみなくても、たくさん似たのあるんだよ。だけどやっぱりみる価値あるよね、ジェイソン・ステイサムって役者は。