2019.12.9
スリー・ビルボード
2017年の第90回アカデミー賞主演女優賞、助演男優賞を受賞。ほかにもたくさんノミネート。
この年に作品賞を受賞したのは「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017)。
スリー・ビルボードの映画情報
原題 | Three Billboards Outside Ebbing, Missouri | ||
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制作年 | 2017年 | 制作国 | イギリス、アメリカ |
上映時間 | 116分 | ジャンル | サスペンスドラマ |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://www.20thcenturystudios.jp/movies/three-billboards |
監督 | マーティン・マクドナー |
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キャスト | フランシス・マクドーマンド |
以下「スリー・ビルボード」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「スリー・ビルボード」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
スリー・ビルボードのあらすじ・ストーリー
その看板広告(ビルボード)は、嵐の前触れだった――。アカデミー賞(R)主演女優賞・助演男優賞受賞!小さな田舎町で繰り広げられる衝撃のクライム・サスペンス。アメリカのミズーリ州の田舎町を貫く道路に並ぶ、3枚の広告看板。そこには、地元警察への批判メッセージが書かれていた。7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッドが、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下や、町の人々から抗議を受けるも、一歩も引かないミルドレッド。町中が彼女を敵視するなか、次々と不穏な事件が起こり始め、事態は予想外の方向へと向かい始める・・・。
引用元https://www.20thcenturystudios.jp/movies/three-billboards
スリー・ビルボードをみた記録
いやなやつかと思えば、いいやつだったり根は真面目なだけだったり、ほんとはいいやつっていう、すきなジャンルであって気に入った。
ただむつかしいね、人の道を考えてください的な映画であって、サスペンスではなくておどろいた。
娘を亡くした母親ミルドレッド・ヘイズが、一向に解決しない怒りを警察に向けて爆発していくストーリーだけども、どういう心境でみていたらいいかわからなくなる。サスペンス色は途中までで消えて、母親の目的がフワッと変わったころ、映画の方向性がここからが本当ですと変わったころ、そこから最後まではなにが言いたいのかよくわからないまま進んでいった気がする。
一つの事件について、いろんなひとの考えや見方があるって、今さらそんなことを言い出した映画なのかな、と思ったら、もっと深いところを描いていた映画のようで、あたしにはちょっとレベルが高めだ。
結果、まだまだ娘を殺した犯人は捕まりそうにないようだけれど、ひとを信用するようになったミルドレッドと善人になったディクソンが、前を向いて歩いていけたらいいなとは思う。きっと、アイダホのあの男のところへ行っても殺さないで帰ってくるだろうから。
おもしろい映画だったんだけど、あの終わり方は気になって仕方ないし、もっと先をみたかった。そういう映画だと言われればそれまでなんだけど、悪いやつはどうにかなってほしいと思うのは自然だよね。
ストーリーよりも、個人的にはフランシス・マクドーマンドとサム・ロックウェルのベテランの芝居がめちゃめちゃ光ってたほうが印象的。アカデミー賞は納得!
サム・ロックウェル
顔がその手のタイプなのか、いやなやつが非常に似合う。<br>
そんな彼も当時でもう50歳目前。(1968年生まれ)かっこいいのに、なぜかムカつく役が多いイメージなんだけど、芝居はとてつもなくベテラン。他の映画たくさんみたいな。