2024.8.9

ゴーン・ガール
ギリアン・フリンのベストセラー「ゴーン・ガール」を映画化。脚本もギリアン・フリン自身で手掛けた。
第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネート。ほか多数の映画賞で受賞&ノミネート。
ゴーン・ガールの映画情報
原題 | Gone Girl | ||
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制作年 | 2014年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 149分 | ジャンル | サスペンス |
映倫 | R15+ | ||
オフィシャルWeb | https://www.20thcenturystudios.jp/movies/gone-girl |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
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キャスト | ベン・アフレック |

以下「ゴーン・ガール」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ゴーン・ガール」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ゴーン・ガールのあらすじ・ストーリー
結婚5周年の記念日。誰もがうらやむような幸せな結婚生活をおくっていたニックとエイミーの夫婦の日常が破綻する。エイミーが突然姿を消したのだ。部屋は荒らされ、キッチンに残されたエイミーの大量の血痕から警察は他殺と失踪の両方の可能性を探る。憔悴した表情で行方のわからなくなった妻を心配する夫ニック、だが彼にも捜査の手が及び窮地に立たされる。妻エイミーに何が起きたのか――。
ゴーン・ガールをみた記録
なぜ離婚しないの?
子どもが成人するまでがまんを続けるのは理解できるが、子どもがいない夫婦が婚姻関係を続ける理由はまったく解せない。
最近よくTwitterに流れてくる。夫または妻のグチというか不平不満。吐き出す先がSNSなだけであって、よくあることなのだとおもうが、恨むような、半ば死を望むような罵りがチラホラ見かける。知らぬ夫婦のケンカ話を他人のあたしが知る必要はまったくなく目ざわりだからブロックして終了なわけだが、不平不満が少しでもあるなら早々に別れるべきだし、そもそも結婚に至る妥協をしたじぶんを責めるべきだ。あたしはじぶんの絶対的な味方になってくれる愛のある人間でなければ、一心同体になれる人間でなければ家族になんてなりたくない。結婚とはそういうものではない、と言うのも見当違いだ。結婚はそうあるべきだ。そんな相手だとおもっていたが、年月が経ったらそうではなかったとわかったのなら子どもの責任がないなら婚姻を終わりにするべきだ。それ以外の選択はないはずなのに、なぜ婚姻を続けたままがまんを強いられている苦境を他人に見せてまわって、じぶんを悲劇の主人公にするのか、なんとも図々しく傲慢なやつか。
夫をわるくいう妻は、妻をわるくいう夫は、じぶんの醜態をさらしていることに気づいていない。わるくいうその相手と完全に一致したレベルであることに気づいていない。
じぶんの夫や妻をわるく言うメリットはひとつもない。万一なにかおもうことがあっても外へ発信する必要は1ミリもない。ぜひ相手方へぶつけて、夫婦間だけで落着か決別かしてください。ぶつけられない相手とは結婚するべきじゃないんです。ぶつかってこない相手はほんとうを隠しています。
結婚経験のない人間がこういっていますが、恋人関係もおなしです。ひとは鑑です。信頼ってのはそういうもので、パートナーってのはそのうえに成り立つものでしょう。
気もちわるい夫婦や恋人のもめごとを、あたしに見せないでください。
で、映画はというと。世のバカな夫婦たちをよく表していると感じた。表と裏、まったくちがう関係だとかはどうでもよくて、仲がいいんだかよくないんだか、よくわからない意味不明な絶妙な夫婦の関係が、解消されずに延々と続いていく混沌がよくわかった。
そして、彼ら夫婦がやっとぶつかりあって、ほんとうの家族になれるかもしれなくなった希望と、その気がもう1ミリも残されていない夫の絶望と、その気はないが愛が消えた理想とする夫と子どもを育てていく絶望が見てとれた。
妻のいうことはよくきくべきだ、というバカげた話ではなく、そんな妻もじぶんに適した相手を選び、思いやりをもち、そして自我や思考を正常に健康に保たなければ地獄だということではないか。なんならこれは世の妻へのメッセージのほうが割合は高いのではないかとおもうほどだ。理解できない人間のほうが多そうだけども。
不倫した男だけがわるい、なんてことはないでしょう。不倫しない男もいるんですから。妻もじゅうぶんわるいんですよ。互いに愛がないことがわるいんですよ。