2023.11.29
名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊
アガサ・クリスティの「ハロウィーン・パーティ」を映画化。「オリエント急行殺人事件」」(2017)、「ナイル殺人事件」(2022)に続いて3作目。
名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊の映画情報
原題 | A Haunting in Venice | ||
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制作年 | 2023年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 103分 | ジャンル | ミステリーサスペンス |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://www.20thcenturystudios.jp/movies/poirot-movie3 |
監督 | ケネス・ブラナー |
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キャスト | ケネス・ブラナー |
以下「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のあらすじ・ストーリー
ベネチアで隠遁生活を過ごしていたポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子供の亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。しかし、その招待客が、人間には不可能と思われる方法で殺害され、ポアロ自身も命を狙われることに…。
名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊をみた記録
亡霊とサブタイトルしているだけあってホラー要素が強く、怖いシーンをみたくないために緊張感があった。
おもっていたとおりのところ、予想外なところ、多少なりともじぶんなりに推理なんてしてみちゃって、正解発表のときにすこし恥ずかしくなる、というのがこの手の映画のスタンダードな鑑賞方法のはずだ。そのとおりに遂行し、無事に正解を知って落着した。
そんな推理がよくも浮かぶものだなぁ、と探偵映画に身も蓋もないことをおもってしまったが、小さなヒントをつなぎ合わせて真実を導き出すというシナリオやトラックを考える作家というのは、どんな脳みそをしているんだろう、界隈の権威の研究材料だったはずだ!日ごろからこんなトリックを考えて暮らしていたのか、天才ってのは世界が違うわね。
水の都ベネチアの雰囲気は美しいが、閉鎖的な空間での事件、しかもホラーチック、クラシックな建造物、とあれば美しさに酔いしれているヒマもなければ、その美しさすら緊迫感や恐怖感への演出。この場所以外にはひと気がなくて、さみしい気持ちになっていくしかない時間を過ごした気がする。