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2020.2.24

マイ・インターン

マイ・インターン

大ヒットしたコメディ映画。若者に人気なアン・ハサウェイとベテランすぎる一流役者ロバート・デ・ニーロの共演で話題に。
若者もそうだけど、ぜひシニアにもみてほしいね。

監督・脚本は「恋愛適齢期」「ホリデイ」のナンシー・マイヤーズ。

マイ・インターンの映画情報

原題 The Intern
制作年 2015年 制作国 アメリカ
上映時間 121分 ジャンル ドラマ
映倫 G
オフィシャルWeb http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/
監督 ナンシー・マイヤーズ
キャスト

ロバート・デ・ニーロ
アン・ハサウェイ
レネ・ルッソ
アンダーズ・ホーム
アンドリュー・ラネルズ
アダム・ディヴァイン
セリア・ウェストン
ナット・ウルフ
リンダ・ラヴィン
ザック・パールマン
ジェイソン・オーリー
クリスティーナ・シェラー

マイ・インターンのネタバレを含む場合があります

以下「マイ・インターン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
マイ・インターン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

マイ・インターンのあらすじ・ストーリー

ニューヨークでファッション通販サイトを運営する女社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、約1年半で成功した。

ある日シニア・インターン制度で高齢者を雇い入れなくてはいけなくなり、ベン(ロバート・デ・ニーロ)たち数人がインターンとして入社してきた。なかでも優秀なベンはジュールズの側に置かれることになった。

ジュールズ直属の部下になったベンだが、ジュールズから実は仕事がないと言われ毎日デスクで時間を持て余すばかりだった。

そんなある日、一時的にジュールズの運転手をすることになりジュールズと行動を共にするようになる。最初は近くにベンを置くことを警戒していたが、穏やかで包容力のあるベンに居心地の良さを感じていった。

ベンはジュールズのプライベートな部分を見ることも多くなってきた。ジュールズはバリバリ社長をしているが、家に帰ると専業主夫となった夫と小さな娘がいる母親で、仕事に追われながらの生活は夫婦間に溝を作ってしまっていた。

そんなとき、CEOを迎え入れる話が出てきた。ジュールズは自分の会社を他人が仕切ることに拒絶反応を示していたが、夫婦のすれ違いや家族の問題のためにCEOを迎え入れることを決心し、CEO候補との面談がはじまった。

しかしどのCEOも気に入らず、仕事も忙しい日々を送っていたあるとき、ベンはジュールズの夫の浮気現場を目撃してしまう。ジュールズには黙っていたが、あるCEO候補との面談前夜、ジュールズは夫が浮気しているなやみを

一方その頃、ジュールズには公私ともに大きな問題が立ちはだかっていた。双方において大きな決断を迫られた彼女は、誰にも自身の気持ちを打ち明けることができず苦しい日々を送っていたが、そんな彼女を救ったのは他でもないベンだった。ベンの温かな励ましを受けていくうちに、いつしかジュールズも彼に心を開くようになっていく。ベンの言葉から勇気をもらったジュールズは、目の前に立ちはだかる数々の難問に立ち向かっていく決意をする。

マイ・インターンの予告動画または関連動画

マイ・インターンをみた記録

若干シニアをなめたかんじはあるけど、その分シニアへのリスペクトも多分にある。超デキまくるロバート・デ・ニーロ演じるベンの優秀さを際立たせるためだろう。電話帳の会社で40年働いたシニアが若者だらけの会社で、新しいスタイルや方針を受け入れ、順応していくのはとてつもなく大変だろう。だけど、いつの時代も仕事のできる人間てのは仕事も相手も環境もスタイルも選ばない。シニアであってもそういう類いのひとはその能力が衰えることがないらしい。むしろ積年の功というか、経験値の差がよくわかる。

いざ雇ってみたシニア、特に能力の違いはハッキリと表れて、数人のなかで抜きん出てベンの能力が高かった。しかもベンはそれだけじゃなくて気がきくし品があるし、すべてにおいて完ぺき。

気になって仕方がないのは、70歳を過ぎたシニア、こんなに差がつくならベンのようなシニアになりたいじゃん。どうやったらあんなシニアになれるのか。考えたけど、あればかりは生きてみないとわかんないんだろうな〜。ついでにマッサージ師のフィオナもきっとベン側だろう。世の中、あんなシニアばかりだったら凄まじい社会の発展が望めるに違いないね。

と、ベン絶賛は以上にして、この映画のおもしろかったところを語ろう。

女性経営者、自由なスタイル、風通しのいい社風、メールばかりで事が進む、専業主夫、夫婦、浮気、シニア雇用などが盛り込まれ、まさに現代の映画。まさにがんばる女性を応援したくなる映画、と同時にシニアへの映画でもある。

しかもポジティブな解決法だし、ポジティブに終わりを迎える。ハッピーでキラキラした生活を送りたくなる映画で、自分もなにかを残したいと思うような映画だ。

そこに加わる高齢者雇用のスパイスが最高におもしろい映画を生んでいる。ベタ褒めしまくっているけど、ここ最近みたポップなドラマのなかでは一番たのしく響いた映画だ。ついでに言うと、女性監督の映画のなかでトップクラスに楽しかった。

おなし女性としてジュールズみたいに、不器用でも夢中になれるものを見つけて、それを仕事にして、家族を持って、いっしょにがんばる、そんな人生をおくりたいと思わずにはいられない。ぜひベンのような部下を持つことも含めてね!

おそらく多くのシニアはハリウッドの大衆映画をみることが少ないはずだ。65で定年を迎えて、少なからず調子のわるいことはあるけれど、でもまだまだげんきで生きている。ベンのように仕事から解放された毎日の休日というのは最初は新鮮なはずだ。いままさにそれをあたしも求めているが、きっと飽きてきてしまって生きる糧を失うはずだ。経済的余裕もあって多趣味で、やりたいことが尽きないタイプの人間には余生として謳歌できるかもしれないが、たいがいの人間はそうはいかなそう。毎日テレビをみて過ごす?時たまする食事会を待ちに待つ?ボーッと老いを追いかける?そう問うたとき、絶望に変わる瞬間がくるのだろう。だれかといっしょに最期の瞬間を迎えられたらいいがそうはいかない。どちらかが先に旅立ち、必ずどちらかひとりぼっちになる。どんなに優秀な仕事をしてきたひともいつかはそうなる。そのギリギリまで働くこと、新しいものに触れること、学ぶこと、吸収することに貪欲でいられるだろうか。あたしの場合はその不安があるけれど、ベンのようなシニアになりたいと強く強く強く強くおもうね。きっといま、シニアの多くがこの映画をみて影響を受けたなら、社会はパワーアップしそうな気がするのだけど。高度成長を支えた人間はとても強いはずだ。

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