
第90回アカデミー賞作品賞や監督賞など8部門でノミネート。音響賞と編集賞では受賞。
One Directionのハリーの映画デビューでもある。超ビックリだけど、好演だったよ。
防波堤の1週間、海の1日、空の1時間に分けられ、最後にひとつに繋がる。最初はわけが分からないけど、一度はみておこうとおもって挑戦したのはまちがいじゃなかったな。
ダンケルク(2017)の映画情報
- 2017年制作
- 106分
- イギリス、フランス、アメリカ、オランダ制作の戦争映画
- 映倫(G)
- オフィシャルサイト
- 監督
- クリストファー・ノーラン
- キャスト
- フィオン・ホワイトヘッド トミー
トム・グリン=カーニー ピーター
ジャック・ロウデン コリンズ
ハリー・スタイルズ アレックス
アナイリン・バーナード ギブソン
ジェームズ・ダーシー ウィナント大佐
バリー・キオガン ジョージ
ケネス・ブラナー ボルトン中佐
キリアン・マーフィ 謎の英国兵
マーク・ライランス ミスター・ドーソン
トム・ハーディ

以下、「ダンケルク(2017)」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ダンケルク(2017)」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ダンケルク(2017)のあらすじ・ストーリー
1940年、フランスの港町ダンケルクでは、イギリスとフランスの40万人の兵士たちが助けを求めていた。40万人はドイツ軍の攻撃に耐えながら、逃げ場がなくただ母国へ帰るための船を待つしかなかった。
そこで、ドーバー海峡を挟んだ対岸のイギリスでは民間の船を出して救出する作戦がはじまった。
一方、イギリスの空軍も短距離しか飛ぶことができない戦闘機で40万人の兵士たちが撤退できるよう危険をおかして援護に向かったが…。
ダンケルク(2017)の感想・評価・レビュー
こんな映画をみたのははじめてだ。
いつもお気楽気ままに映画をたのしんでいるあたしには、それに似たようなひとには、とても理解がむつかしい映画ぽい。
理由としては、どこをみるべきかがわからないから。
そして、キャラクターが存在しないから。
戦争映画はいつもある程度の気合いを入れてみるタイプで、たぶんそうゆーひと多いとおもうけど、この映画はそれとはまたすこし違う気がする。
気合いよりは、知識かもしれない。わかんないけど…。
なにがすごいとか、なにが見どころとか、なにを見るべきかを最初に知っておかないといけないぽい。その点は完全に間違えてしまったようで、なにをつかめばいいか最後まで不明のままエンドロールだったな。
ただひとつ感じとったことと言えば恐怖。
米粒みたいに海岸に集まったイギリス兵やフランス兵が、逃げ場なくドイツ軍からの攻撃を耐えしのぐシーンは、まじでビビるビビる。
いつ自分に弾が当たってもおかしくなくて、ドイツ軍戦闘機が飛んでくると一斉に陸や船にいる兵士たちが頭を下げて防御するシーンはものすごくこわかった。
隣にいた兵士が亡くなったり、またその近くには亡くなった兵士が転がっていたり、友だちが亡くなったり、悲しいことばかりなんだけど、ドーンと重い気持ちにもならない。
リアリティがあるのかないのか、言葉が極端に少ないから心情を読み取るのが不思議な感覚だった。
特に大半が男性てのもあって、表情が乏しいし。もちろん本意にそうしてるんだろけど、真剣に約2時間この映画に向き合う必要があったはず。
そしたらなにか、また違う感覚でみれたのかもね。
そして、もっとも失敗してしまったことは映画館でみなかったことだなー。
スクリーンでみなかったことを後悔した映画はいくつもあるけど、この映画はスクリーンでみるべきだった映画あたし史上ナンバーワンかも。
緊迫やなんとも言えない絶望的な描写もそう、大迫力だったはずの戦闘機のシーン、兵士たちが怯えるシーンなどなど、とにかくいっぱいスクリーンでみるべきシーンがあったんだきっと。
クリストファー・ノーラン監督は、ダンケルクをみた観客たちに、なんて言ってほしかったんだろね。なんておもってほしかったんだろね。
エンドロール入るときのメッセージは、きっと向けた人たちに伝わっているとおもうけど、あたしたちにはどうおもってほしかったんだろ。




役者について思うこと
マーク・ライランス

映画出演はそんなに多くないひとのようだけど、ダンケルクでいちばん印象に残ってるひと。
お芝居のイロハは知らないけど、すごく表情が特徴的で、多くを語らずとも魅せる的な!
「ブリッジ・オブ・スパイ」しか知らないけど、あの映画のマーク・ライランスは助演男優賞にふさわしかったもんなー、の記憶が強くてひいき目だったのかもしれない。