2018.6.29
ウォンテッド
原題:WANTED
アンジェリーナ・ジョリーのヒット作。続編の話があったものの、アンジェリーナ・ジョリーが出演を拒否したため頓挫したのだとか。
ウォンテッドの映画情報
原題 | WANTED | ||
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制作年 | 2008年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 110分 | ジャンル | アクション |
映倫 | R15+ |
監督 | ティムール・ベクマンベトフ |
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キャスト | アンジェリーナ・ジョリー |
以下「ウォンテッド」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ウォンテッド」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ウォンテッドのあらすじ・ストーリー
仕事はできない、恋人にも友だちにもウンザリな毎日を過ごすウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は、ある日突然命を狙われ、フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)に助けられた。ウェスリーは、父が暗殺組織フラタニティの暗殺者だったと知らされる。
ウェスリーの隠れた暗殺者の素質を目覚めさせるために、フォックスたちによる厳しい特訓がはじまったが・・・。
ウォンテッドをみた記録
1000年も前に誕生した秘密の暗殺組織フラタニティー。極悪人を始末して世のバランスを保つ役割を担っているが、組織のなかに裏切り者が現れた——。
秘密組織というだけで興味を惹かれちゃうよね。あまりにも非現実で、変なファンタジーよりもファンタジー。傷がはやく治るお風呂、ひん曲がる銃弾、超人集団的な、というか魔法みたいな世界。
ストーリーはよくありそうなそれで新鮮味は特になく、平凡な毎日を繰り返す冴えないサラリーマンが、実はすごい能力を持っていて、その能力を見出され、どんどん強くなっていくというもの。
この映画のポイントは、革新的なビジュアルだそうで。自宅のテレビでみるのは適切ではなかったみたい。結構ヒットしているので、アメリカ人の心は掴んだ様子。そういうものに疎いので、お茶の間のエンタメ映画と捉えているあたしには目新しいものは感じられなかった。めきめきと強くなっていくシーンはたいがいがダイジェスト風で早回しされるのだけど、個人的には覚醒したあたりが重要だと思っているので、いつもこの手の早回しは納得できない。
そして、いわゆる冴えないサラリーマンであるウェスリーの、その冴えない人生をおくる理由もちょっと口を出したくなる。なぜこの人が上司なのか、日頃から文句ばかり、部下に慕われていないのに上司だからという理由でペコペコされているから天狗になっている、と冴えないサラリーマンは思っているようなのだけど、その上司も管理職になった手腕があったはずだし、そもそもガミガミ言うのは部下が仕事ができないせいだし、提出期限のあるレポートを提出しないのは就労している従業員としての役割を果たしていないので就業規則に反している。しかし上司はガミガミの文句だけで職場においてやっているという、実はかなり部下にあまい上司だ。じぶんが職務を全うしていないのにもかかわらず上司がドーナツを隠していること、ステープラをパチパチやることをどうしようもない人間だと言うのは、典型的な仕事のできないやつの非常識に過ぎない。そもそも、この映画の主人公は人間として欠如が多すぎる。クソだと吐く世間は、人間の努力や思いやりでできているこもをまったく理解していない。そんな人間が暗殺の能力に長けているなんて終わってるな、と思ったのがこの映画の印象です。
その"冴えない男"役のジェームズ・マカヴォイは敵役だし、さらにバカ丸出しのバリー役のクリス・プラットも敵役。強いアンジェリーナ・ジョリーはかっこいいのだけど、あの鶏ガラのようなスタイルで格闘するのはやっぱり無理があると思っちゃうなぁ。