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2023.9.3

ソウルフル・ワールド

ソウルフル・ワールド

ピクサーの23作目になる長編映画。劇場公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大によりDisney+での独占配信に切り替えられた。

ソウルフル・ワールドの映画情報

原題 Soul
制作年 2020年 制作国 アメリカ
上映時間 101分 ジャンル アニメ
映倫 G
オフィシャルWeb https://www.disney.co.jp/movie/soulfulworld
監督 ピート・ドクター
キャスト

ジェイミー・フォックス
ティナ・フェイ
グラハム・ノートン
レイチェル・ハウス

ソウルフル・ワールドのネタバレを含む場合があります

以下「ソウルフル・ワールド」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
ソウルフル・ワールド」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

ソウルフル・ワールドのあらすじ・ストーリー

ニューヨークでジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは、夢が叶う直前にマンホールに落下してしまう…。彼が迷い込んだのは、ソウル<魂>たちが地上に生まれる前に「どんな自分になるか」を決める世界だった!そこでジョーが出会ったのは、やりたいことを見つけられず、“人間に生まれたくない”と何百年もソウルの世界に留まっている“22番”と呼ばれるソウル。夢のために地上での人生を取り戻したいジョーは22番に協力を求めるが…奇跡の大冒険を繰り広げる二人が、最後に見つけた<人生のきらめき>とは…?

引用元https://www.disney.co.jp/movie/soulfulworld

ソウルフル・ワールドをみた記録

ギャンギャン泣いてしまうのかと思っていたが、そんな幼稚なものではなかった。夢を叶えていないひとへ向けた、人生のその視点合ってますか?と問うてるような映画だった。

ストーリーでは、ジョーの夢を叶えるチャンスをつかみ取るために奮闘したり、22番のきらめきがなにかを探したり、個人のきらめきや目的みたいなものに着目しがちだが、ジョーが行き着いたところは、ジョーが気づいたところは、そんなものではなかった。

挫折してばかりで、成功なんてとうていできず、夢はあるものの何も行動していないじぶんに呆れはてて、日々を繰り返すうちにすべてが当たりまえになって、いろんな感情や感動を忘れていく。

海を探す魚の話は、まさにこの映画でいいたかったそのものかもしれない。

こんな魚の話がある。
彼は年長の魚に言った。”海を探しているんです”
年長の魚は”海か、今いる所がそうだよ”
魚は”これ?これは水です。僕は海が欲しいんだ

まさにあたしもそれだろう。生きる意味や目的なんてものは考えていないけど、というかなくても生はある。が、生活にハリがなく、考えることはとうてい叶わない大きすぎる野望みたいなもの。世界征服なみに実現不可能なレベルだ。そんなあたしには、思いがけないメッセージでおどろいた。確信は書くとおもしろくないだろうから残さないが、ディズニーらしからぬ、というか御法度のような映画なのだ。

インサイドヘッドもそうだったが、近年は概念や哲学のようなテーマが見受けられる。未来のような感じがするが、もしかしたら原点に戻っているのかも。