2025.5.25

MEG ザ・モンスターズ2
「MEG ザ・モンスター」(2018)の続編。
第44回ゴールデン・ラズベリー賞で、ワースト作品賞、ワースト主演男優賞、ワースト監督賞にノミネート。
MEG ザ・モンスターズ2の映画情報
原題 | Meg 2: The Trench | ||
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制作年 | 2023年 | 制作国 | アメリカ・中国 |
上映時間 | 116分 | ジャンル | SFパニック |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://wwws.warnerbros.co.jp/megthemonsters/index.html |
監督 | ベン・ウィートリー |
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キャスト | ジェイソン・ステイサム |

以下「MEG ザ・モンスターズ2」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「MEG ザ・モンスターズ2」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
MEG ザ・モンスターズ2のあらすじ・ストーリー
太陽の光が全く届かない、暗闇の世界「マリアナ海溝」。
潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラーは研究チームと共に“人類未踏の地”へ。
しかし、地球上で最も深い場所で彼らはある“恐怖”を目覚めさせてしまう。
生態系の頂点に君臨する絶滅したはずの最恐巨大ザメ“MEG”。
未曾有の大きさと獰猛さで襲い来るMEGの群れ。
そして未知の巨大生物たち――!
深海からビーチまで襲来する絶体絶命の危機に、彼らはどう立ち向かうのか!?
引用元https://wwws.warnerbros.co.jp/megthemonsters/index.html
MEG ザ・モンスターズ2をみた記録
あの大事件から5〜6年、海洋研究所の意思を継いだのは前作で亡くなったジャン博士の息子であり、スーインの弟ジウミンで、かつての仲間とともにジョナスもまた海底調査にあたっていた。
あれだけの大事件が起きても閉鎖されることなく、PTSD発症することもなく、みんなで乗り越えてきたという調子で、げんきに仕事しているところにまた悲劇が起こるのです。しかも今度は"モンスターズ"であって、メガロドンだけではないから大変で。サメだけじゃない、しかも海だけじゃない!という大ピンチ。ただステイサムだけに着目すると、サメ相手よりも人間相手は朝飯前で、それなりに困難に遭うのだけど、対サメ中に片付けてしまうのがシビれるところ。
前作同様、どう考えても無茶だし、イレギュラーが起きたときにルールを軽視するゆるゆるチームゆえ、当然に事件が起きてしまう、それが映画として成立するのでしかたありませんが、前作よりはやむなし感が高めで納得しました。
メガロドン発見後数年のあいだにほかの機関動かないのかよとか、サメを手なづける!という摩訶不思議超高難易度要素をもっと活かしたらよかったのになぁとか、巨大メガロドンのさらに大きいメガロドン登場とあったけどなぜか大きく感じなかったなぁとか、違法レアアース採掘のボスがどんなやつかよくわからないままで必要だったのかなぁとか、裏切り者のギャフンがアッサリ塩味だなぁとか、それなりのモヤモヤはあったが、前作より今作のほうが好みだった。実際はラジー賞にノミネートされるという世間からは残念な評価なのだけど(´・ω・`)
今回はコメディ色も強くて、もっぱらコメディ引っ張ったのはジウミンという初手から偉大な父親に勝てないバカ息子風な彼。メイインの母は他界したという設定が加わり、メイインにとっては父親代わりのような大切な存在で、さすがにこれ以上メイインの近親を失わせるのはあまりにもかわいそう…と早合点していたところ、お調子者でアクティブなジウミンは、何度かフラグを立てながら、めちゃめちゃがんばるいいやつだったのです!父親を超えたくて起業しただけある、ただの経営者ではない情熱をもった立派な男だったのです!彼の行動力とセンスはステイサムだけでは作り上げられなかったスパイスを加えていて、かなり好感。
さらにいうと、姉スーイン(リー・ビンビン)には映画に馴染んでいない芝居や演出にガッカリしていた反面、弟ジウミン(ウー・ジン)はとてもいい役者のようです。所作がザ中国人ぽいところ多々のような気がしたけど、それがとてもおもしろかった
サメよりこわいのは人間か?と考えさせつつ、やっぱりサメのほうがこわいよね、という対人間は楽勝という戦闘民族ステイサムならではの決着がすきです。
もうひとつ、レアアースを違法に採掘していたモンテス役のセルヒオ・ペリス=メンチェータもイイ!悪役がセクシーというのがなおイイ!