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2025.5.17

トランス・ワールド

トランス・ワールド

スコット・イーストウッドは「トランス・ワールド」が初主演作。

アメリカでも劇場未公開で、スクリームフェスト映画祭で上映。2015年にタイトル(原題)を「The Haunting of Black Wood」に変えて再公開されているんだって、そんなことあるんだね。

トランス・ワールドの映画情報

原題 Enter Nowhere
制作年 2011年 制作国 アメリカ
上映時間 89分 ジャンル SFサスペンス
映倫 G
監督 ジャック・ヘラー
キャスト

サラ・パクストン
スコット・イーストウッド
キャサリン・ウォーターストン
ショーン・サイポス
クリストファー・デナム

トランス・ワールドのネタバレを含む場合があります

以下「トランス・ワールド」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
トランス・ワールド」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

トランス・ワールドのあらすじ・ストーリー

人里離れた森の中で、夫とドライブ中にガス欠になり、ガソリンを買いに行った夫を待つサマンサは、同じように車のトラブルで立ち往生しているトムに遭遇し、無人のキャビンで一緒に夫を待つことに。そこに、もう一人、ジョディと名乗る女が現れる。寒さと飢えに震えながら、3人は奇妙なことに気づく。何度森に出ても、キャビンに戻ってきてしまうのだ。さらには、3人それぞれが認識している現在地や時代が全く違うことに驚愕する――。

引用元https://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3/dp/B00JDE4XT8

トランス・ワールドをみた記録

終始森の中の色がない不気味さと、どこか古くさいレトロな雰囲気が入り混じっていて、ふわふわとしたハッキリしない、もどかしい空気からはじまる。

妊娠が発覚してわずか一週間で現実味がなく喫煙するサマンサ、命がかかっているのに転んでガソリンこぼし、悪態つく小娘にオレの小屋から出ていけと怒っているポンコツなトム、メンチ切ったり距離が縮んだことを喜んだり統一感のないキャラクターのジュディ、みなさんよくも無駄な体力をつかって危機感低めでいられるわね、と疑いつつ。

しかし謎が深まっていくにつれ、けっきょく引き込まれてしまったのだけど、あともう少しリアリティが増したらもっとおもしろかったんじゃないかなと感じた。SFなストーリーに不要だと判断されたのだとおもうけど、極限状態感が乏しくて、夜には氷点下5度まで下がるときいたがぜんぜん寒そうでもなく、水も食糧もまともになかったあいだの平和さ、ロケットペンダントの共通はわりと序盤に気づきそうな隠しネタ、作戦中にもかかわらずハンスが小屋の周辺でさまよっていただろうけど、彼はなにもこまっていない様子だったりと、なんとなく、これら気になることがクリアされていたら拍手するくらいたのしめたのに、とおもった。

といいつつ、盛りだくさん散りばめられた、気になるセリフやヒントがあたしの想像力をかき立て、引き込まれちまった。むしろ問題の解決に至るラストよりも、謎が謎を呼ぶ中盤がおもしろかったのでラストは少々物足りなかったのは正直なところです。

しかも約90分というちょうどよさ!胸のドキドキの温度と時間が心地いいバランスです。ほろよいなサスペンス気分になりたい方におすすめだね(^_−)−☆

余談ですが、おそらくそれぞれにとって後悔のないよい未来を描くには、いま諦めずに力を尽くすしか方法はないのよというメッセージだったのだとおもうけど、たしかにそうだけど、こんなやり直しの仕方があるなら、今がんばるのはもちろんだけど、ちょっとそれあたしにもやらせてくださいという気もちです。

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