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2020.5.28

スポットライト 世紀のスクープ

スポットライト 世紀のスクープ

第88回アカデミー賞作品賞・監督賞・助演男優賞(マーク・ラファロ)・助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)・脚本賞・編集賞にノミネートされ、作品賞・脚本賞を受賞。その他たくさんの映画賞で受賞・ノミネート。映画賞大小いろいろありすぎて超やばいよ。

監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009)で原案を作ったトム・マッカーシー。

スポットライト 世紀のスクープの映画情報

原題 Spotlight
制作年 2015年 制作国 アメリカ
上映時間 128分 ジャンル 伝記ドラマ
映倫 G
オフィシャルWeb https://longride.jp/spotlight-scoop/
監督 トム・マッカーシー
キャスト

マーク・ラファロ
マイケル・キートン
レイチェル・マクアダムス
リーヴ・シュレイバー
ジョン・スラッテリー
スタンリー・トゥッチ

スポットライト 世紀のスクープのネタバレを含む場合があります

以下「スポットライト 世紀のスクープ」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
スポットライト 世紀のスクープ」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

スポットライト 世紀のスクープのあらすじ・ストーリー

2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター”ロビー”ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。

引用元https://longride.jp/spotlight-scoop/story.php

スポットライト 世紀のスクープの予告動画または関連動画

スポットライト 世紀のスクープをみた記録

どんどん引き込まれていく展開。ジャーナリズムってのはこういうものなのか、と思わせられたとってもコクのある映画。うまみうまみ!

新聞に掲載される記事がどういう経緯で、てのはぜんぜん知らないけど、スポットライトというチームの記事は不定期のよう。いいネタがあればスポットライトで取り上げる。いいネタがないときは、スポットライトの記事はないわけだから、だれか他のチームがそのスペースをあけることになるってことなのかな。

新聞てのは何面もあって、しかも毎日売られるのだから毎日新鮮で毎日作られる。意外とちゃんとしっかり文面をチェックされて刷られてるのね。当然なのかもしれないけど、毎日が締め切りなものだから、もっとライトな感じかとおもってた。

そんなことはどうでもいいのだけど、そうこの映画にコクがあるって話。なにがコクかって、気づけば引き込まれているっていうマジック。映画は9割が取材して調査して…を繰り返していて、つまり坦々と進んでいくのだけど、いつのまにかおもしろくなっていってる不思議。マジックとしか思えない引き込みよう。

だけどこれは、ジャーナリズムなんて分かるわけがないけど、真実を追い求めるために地道に足で探しまくる追いまくるジャーナリストたちの根性と熱意と情熱と正義感と…。ぜんぜんマジックではなく、彼らの使命を果たそうとする姿に心打たれちゃったんだとおもう。カトリック教会を敵にする隠蔽疑惑を追う姿に感動しちゃったんだとおもう。

近年、”ライター”と名乗る人がたくさんいる。ひとつ検索するとバカみたいにおなし内容の記事が何百も出てくるように、真似しっこのどれも大差ないコンテンツばかりのメディアサイトやSEO目的なページ、広告収入目的なページがあふれ、そのコンテンツをせっせとつくる者たちがライターと名乗るからだ。新聞のように毎日毎日せっせとネタを探してアップしてを繰り返しているけど、スポットライトのチームと溢れかえるライターの違いは、スポットライトのチームに教えられたジャーナリズムの有無だ。もちろんライターなのだから、真実であっても嘘であってもライターはライターなのだろうけど、薄っぺらい質より量のエセライターたちと比べるのはジャーナリズムを持つ記者には心外だと言われてしまうはずだ。ごめんね、ほんとの記者。

ほんとの記者はおそらく薄っぺらいコンテンツをつくるライターと比較されようが無風だとおもうけど、こんなジャーナリズムを持ち合わせた記者こそが、社会に必要なメディアでなきゃいけないんだろう。

なにかを暴くのが記者という定義ではないけど、社会を動かしてしまうほどの影響を与えられる環境にいる記者たちは、ぜひその環境を活かしてジャーナリズムを発揮してほしいものだね。スポットライトのチームのようにいかなくても、「世間に知らせる必要があるもの」を追う職業は、単なる仕事としてできるわけがないと思うもん。記者たちの情熱に感動するよ。

マーク・ラファロ

マーク・ラファロ

彼は役者か?と思ってしまうくらい、なぜ素ぽいんだろう。長年記者として働いていたかのような、溶け込み感が半端じゃない!ハルクだと思ってみてしまうけど、気づけば自然とその役になっているというか。もっと彼をちゃんとみてみようと思ったよ。一応、彼のインスタはチェックしてるけど:)

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