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ミリオンダラー・ベイビー
原題:Million Dollar Baby

ミリオンダラー・ベイビー

第77回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞。

ミリオンダラー・ベイビーの映画情報

  • 2004年制作
  • 133分
  • アメリカ制作のドラマ映画
  • 映倫(PG-12)
監督
クリント・イーストウッド
キャスト
クリント・イーストウッド
ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン
ミリオンダラー・ベイビーのネタバレを含む場合があります

以下、「ミリオンダラー・ベイビー」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
ミリオンダラー・ベイビー」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

ミリオンダラー・ベイビーのあらすじ・ストーリー

かつては右に出る者はいないと言われるほどの止血係(カットマン)だったフランキー・ダン(クリント・イーストウッド)は、ジムを経営しトレーナーとして選手を育てていた。

育て上げた選手がいざこれから稼ぎどきというタイミングでジムを去ってしまうため、赤字経営だったダンのジムに、あるときマギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)がやってきて、ダンをトレーナーを懇願した。

ジムの利用料も払った手前追い出せずにいたが、ジムで働く元プロボクサーのスクラップ(モーガン・フリーマン)の目にとまり、少しずつボクシングを覚えていった。

スクラップの応援もあってダンがトレーナーになり、マギーはどんどん成長していった。試合に出れば即KOであまりにも強いため対戦相手がいなくなってしまって、階級を上げて戦うまでになった。

マギーはタイトルマッチで勝利を勝ち取り、フランキーが考えたモ・クシュラというコピーで有名になった。

そんななか、WBAチャンピオンのビリーとの試合がセッティングされた。ビリーは反則技を使う危険な選手だったが、苦しい戦いのなか、マギーが優勢で試合が終了したかと思った瞬間、ビリーはマギーにパンチし、マギーは倒れ椅子に首を打ちつけ骨折。マギーは全身不随となってしまった。

見舞いにきたマギーの家族はマギーの財産のことしか考えておらず、愛のない家族に絶望し、ダンはなにもしてやれないことに苛まれ続けていた。
そんなとき、マギーはダンに安楽死を望む相談をする。ダンは断ったが、マギーは舌を噛んで自殺しようとした。

ダンは悩んだ結果、ずっと苦しみ続けるマギーの人工呼吸器を外し、致死するアドレナリンを投与した。その後ダンは姿を消し、ジムにも二度と現れなかったのだった。

ミリオンダラー・ベイビーの感想・評価・レビュー

深く切り込むには難しい尊厳死が題材になっているとは。メインテーマはサクセスストーリーであるだろうけど、この映画の最後はボクサーとして精一杯生きた女性を安らかに眠らせてあげるというシーンになる。気になるのは、映画のなかのマギーとおなしような麻痺で寝たきり生活をしているひとのこと。

マギーは死を選んでいたけど、実際に生と死をずっと考えながら、不随で苦しんでいるひとがいるわけだからなんとも言えない。

これについては、家族だけがモノを言っていいのだと思っていたけど、マギーの家族のようなクソすぎる母親ってのもいるわけで、とても傷ついた。

さすがに尊厳死というテーマに切り込むには、クリント・イーストウッドのような巨匠クラスでないと、ふつうの人間では重すぎて耐えられないはず。ここで尊厳死についてとやかく言っても、当然軽くて薄っぺらくて無責任なものになってしまうはずだからやめておこう。

それよりもメインテーマであるサクセスストーリーのほうが大事だ。

輝かしい成長を遂げてグングン勝ち進み、いざタイトルマッチというところで無念。だけどそれまでの躍進はすさまじく、女性であってもとても人気が高かったんだろう。親孝行に現金で家を買うことだってできたくらいなのだから。

気になったのは、なぜフランキー・ダンに教えてもらいたかったのか。すごい腕のあるトレーナーだということは有名だったのかもしれないけど、特に女性であるマギーがダンにトレーナーを懇願した理由がハッキリしていなかったな。

さらに、トレーナーとして特段引退したみたいな描写もなかったようだったけど、トレーニングを懇願するマギーを拒否。女性だから拒否?そこだけどホワホワしてた。

細かく言えば、悪態な神父もなんなのかサッパリだったけどね。

家族に愛されなかったマギーと家族を愛さなかったダンが、家族以上の絆で結ばれてった過程は感動しかなく、自分でマギーの苦しみへの責任をとるようにマギーの命を終わらせたこと、きっと隠れて自分の人生を終わらせたダンを思うと、涙があふれてきたよ。

その一部始終を知るスクラップは、ジムをどうしていったのかが気になるところだ。

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