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2018.12.15

チェンジリング(2008)

チェンジリング(2008)

1920年代の失踪した子どもの取り違え事件と連続少年誘拐殺人事件”ゴードン・ノースコット事件”を映画化したもの。

第81回アカデミー賞で主演女優賞などノミネート。カンヌ国際映画祭でもクリント・イーストウッド監督がノミネート。どれも受賞はならず。

チェンジリング(2008)の映画情報

原題 Changeling
制作年 2008年 制作国 アメリカ
上映時間 142分 ジャンル ドラマ
映倫 PG12
監督 クリント・イーストウッド
キャスト

アンジェリーナ・ジョリー
ジョン・マルコヴィッチ
ジェフリー・ドノヴァン
コルム・フィオール
ジェイソン・バトラー・ハーナー
エイミー・ライアン
マイケル・ケリー
ピーター・ゲレッティ
デニス・オヘア
コルビー・フレンチ
ジェフ・ピアソン
リリー・ナイト
ガトリン・グリフィス
フランク・ウッド
ガトリン・グリフィス

チェンジリング(2008)のネタバレを含む場合があります

以下「チェンジリング(2008)」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
チェンジリング(2008)」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

チェンジリング(2008)のあらすじ・ストーリー

1928年のロサンゼルス。シングルマザーのクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)を育てながら電話会社に勤めていた。
ある日、休日出勤をせがまれ仕方なくウォルターをおいて出勤したが、帰宅するとウォルターが姿を決していた。
警察の捜査がはじまったが、ただ時間が過ぎていくだけだったが5ヶ月後、ウォルターが見つかったと一報が入った。
報道陣も集まるなか、クリスティンはウォルターに再会できたと思ったが、少年はウォルターとはまったくの別人だった。
クリスティンは警察にウォルターが別人であると訴えるが、聞き入れてもらえず、挙げ句には精神異常と罵られる…。

チェンジリング(2008)の予告動画または関連動画

チェンジリング(2008)をみた記録

昔の映画では、警察がいかに好き勝手していたか題材にされることがほんと多い。今さらだけど、ほんとに天下をとったのは警察だったんだろうなとおもう。

いつの時代もかなしい事件があるけど、現実でリアルタイムに報道されている事件にはあまり目を向けていない。現実に起こってる事実として、知ったほうがいいのかもしれないけど、起こるべきことじゃないし、なんで悪い奴が犯したことを知らされなきゃいけないのかとも思う。

被害者や遺族は、世間に知られてほしいのか知られてほしくないのかはわからないけど、どんなに同情したとしてもきっと救いになることはひとつもないだろうと思っているから、ニュースをみる必要があまりないとおもっているタイプ。

いつの時代でも残忍なことをする人間がいるみたいで、特に昔になると不透明なことが多すぎて、苦しいおもいをした人がたくさんいたんだね。今でももちろん苦しい思いをしている人はたくさんいるけど、そもそも捜査がされない、とか、犯人はコイツでいいや、とか、そんなずさんで勝手な警察の始末がたくさんあったのは、人間に対する尊厳が欠如していた昔の話だろう。映画のもととなったゴードン・ノースコット事件は、今回の映画とはちがう点はあるものの、異常者のクソ事件てことには変わりない。そんな異常者の手に落ちてしまった(たぶん)、かなしい事件と、さらにクソみたいな警察のずさんさが重なってしまってる。

あたしたちが知らないところで、信念を持つ勇気あるひとが常に戦い続けたから、昔よりもクリーンな世界になってきたんだろう。警察をとっちめるのも警察だしな。

あまりにもかなしい話だけど、さいごにはすこしだけ希望がみえたようなかんじになる。
だけど、希望だけで生きていくしかない、ないよりはマシだろうけども、最愛を失って生きていく孤独さを考えるとまったくもってハッピーエンドではないから、ちっともスッキリはしない。

終始、哀しさがつきまとっていて、たのしいシーンなんて皆無だし。
唯一のアカデミー賞の賭けの件りは、つらいことを乗り越えようとしている女性が前をすこしだけ向こうとしたいいシーンではあるけど、結果彼女はずっと息子を探し続けて生涯を終えるんだから、希望てのは虚しいものだとも思わされる。

実話をもとにした映画だけど、そのみせ方はさすがクリント・イーストウッド監督、最後まで一気にみれた。アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたアンジェリーナ・ジョリーは、だいすきなんだけどな〜、いつもおんなし芝居に見えるのはなぜだろう。

ジェフリー・ドノヴァン
https://www.imdb.com/title/tt0824747/

ジェフリー・ドノヴァン

クリスティンの訴えを一切聞き入れず、傲慢なジョーンズ警部を演じたジェフリー・ドノヴァン。
1968年生まれ。10年前はだいたい40歳。年相応。この映画ではかなりクソ野郎役だったから、終始だいきらいだったし、悪いひとの顔に見えてきてる。これはしばらく、このひとを見るとちょっとムカつくだろうな。特にこの映画では改心することもなく、ラストでも『は?俺わるいの?厄介なことになった…。』みたいな感じだったから余計ね。まさに役者名利に尽きるとはこのことだろう。

他の映画の出演もあまり知らないなあ。「スリーパーズ」(1996)も出ていたみたいだけど記憶にない。やっぱりドラマの方かな。「バーン・ノーティス」のイメージが強い、というかあたしは「バーン・ノーティス」しか知らないな〜