
20年ぶりに続編誕生。
もし前作「トレインスポッティング」をみていないなら、そっちを先にみたほうがいいよ。
世界観もそっちの方が圧倒的に飛んでるから、そのあと落ち着いてみるのがおすすめ。
T2 トレインスポッティングの映画情報
- 2017年制作
- 117分
- イギリス制作のドラマ映画
- 映倫(R15+)
- オフィシャルサイト
- 監督
- ダニー・ボイル
- キャスト
- ユアン・マクレガー
ユエン・ブレムナー
ジョニー・リー・ミラー
ロバート・カーライル
アンジェラ・ネディヤコバ

以下、「T2 トレインスポッティング」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「T2 トレインスポッティング」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
T2 トレインスポッティングのあらすじ・ストーリー
20年前、大金を持ち逃げしたマークがオランダから帰省した。実家へ戻ると母は亡くなり、老いた父だけだった。
ジャンキーのスパッドは今もジャンキーで、妻子と離れ仕事も失っていた。サイモンは叔母からパブを継ぎ、開店休業状態の傍らで、売春やゆすりをしていた。20年前の恨みを抱くベグビーは服役していたが、脱走に成功。
同じ街に、またあの4人が揃ってしまった。
T2 トレインスポッティングの感想・評価・レビュー
20年経って、キャストもスタッフも同じメンバーで続編。いい話だ。
再集結してなにかやるって、本人たちはさぞ楽しいだろーな。
前作が公開されたときは、あたしは小学生だか中学生だかの頃合いで、どれだけのものか理解していなかったけど、海外のオシャレ先取りの若者たちはこぞってポスターとか貼ってたんだろうな。高校生になってからでも名残があったもの。たぶん田舎だからだろうけど。
さすがに大人になって、続編からそのオシャレさを感じることはできなかった。だってみんな中年だし。当時のオシャレさを引き継ぐための続編でもないわけだし。
内容もなにか重いテーマでもなく、むしろ話的には、昔クソガキだった子たちが再会してもういっちょ最後に夢をみる系のやつ。
なにを持って大人なのか、なにを持って友情なのか、この映画をみてもよくわからないけど。大人はクソだとおもって育ったけど、じぶんもなかなかクソな大人になってしまってて、よもや人生捨ててる感じだし、ひと山当てようにもバカばかり。
映画ならではのことだけど、似たような部分はたくさんある。かと言ってぶっ飛びすぎてるひとたちだから共感はむつかしい。
こうゆー映画のいいところは、男の友情があつかましくないところだ。20年前はスタイリッシュに見えていた部分でもあったりする。さすがに中年男性の友情だとスタイリッシュとはほど遠いし、この4人に哀愁みたいなものはないし、なにかいい言葉が見つからないんだけども、信頼がないようであったりする部分が男性ならではでかっこいい。
だからといってこんな友だちぜったいいらないけど、裏切ってるかのように見えて情は持ってる。いちいち執着しない友情は、女にはあまり見られないことだからかっこいい。
どうせどーしようもない感じで老いていく4人だ。過去もいまも、この先も、たぶん変わらずこんな感じなんだろう。なんかさみしい世界感よね。
そして、前のもそうだけど、ほんとに人間が暮らしている街なのか疑いたくなるような冷たさを感じるよね。
息苦しいというか、さみしい感じというか、あんな街にひとりでいたらたぶん頭おかしくなるとおもうんだよね。日本という国で生きてるあたしからすると。
あの背景がどうしても見ていてさみしくなる。




