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2025.4.7

マージン・コール

マージン・コール

リーマン・ブラザーズをモデルに、2007年のリーマンショック直前の投資銀行行内を描く。
第84回アカデミー賞脚本賞にノミネート。

日本では劇場未公開。

マージン・コールの映画情報

原題 Margin Call
制作年 2011年 制作国 アメリカ
上映時間 106分 ジャンル ドラマ
映倫 G
監督 J・C・チャンダー
キャスト

ケヴィン・スペイシー
ポール・ベタニー
ジェレミー・アイアンズ
ザカリー・クイント
ペン・バッジリー
サイモン・ベイカー
メアリー・マクドネル
デミ・ムーア
スタンリー・トゥッチ

マージン・コールのネタバレを含む場合があります

以下「マージン・コール」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
マージン・コール」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

マージン・コールのあらすじ・ストーリー

2008年、ニューヨーク。ウォール街の大手投資会社で大量解雇が始まった。解雇になったエリックは、部下のピーターに「用心しろよ」と意味深な言葉を残しUSBメモリーを託して去る。原子物理学の博士号を持つアナリストのピーターは、リストラから生き残った数少ない1人だった。

引用元https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%88%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88%EF%BC%89-%E3%82%B1%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%BC/dp/B086RB4GKK

マージン・コールをみた記録

証券会社で働くピーターが、とつぜんリストラされた上司エリックから渡されたUSBメモリを解析したところ、会社が危機的状況にあるとわかった。ピーターは同僚と上司のウィルに伝え、さらに上司のサムにも話が伝わった。高いレバレッジで保有している不動産担保証券(サブプライム商品)のせいで、会社の時価総額を超える損失が予測された過去にない危機。すぐに取締役会が開かれ、損失を限りなく少なくするにはどうしたらいいか話し合われた。取締役会は価値のない不動産担保証券を売却しろ、と決定した。決定のとおり、トレーダーたちは安値でさも利のあるようにみせて売り捌いた。


最初はなんのこっちゃ、その会社の危機がどんなものかさっぱりで、むしろサスペンス映画なのかと混乱していたが、不動産担保証券ということばが出てきてやっと理解できた。リーマンショックとなったリーマン・ブラザーズのあの日の話だったわけだ。

どこまでリアリティーがあるのかはわからないけど、きっと大方こんなかんじだったんだろう、と想像するしかないが、賢くて金に冷徹な人間味のないひとたちが到達するようなステージなのは本当なのかもしれない、とおもわせてくれる登場人物ばかりだった。唯一、自己のためだけではない感情が揺れ動いたサムもまた、やっぱり金がすべてだと情をのみこんだ。

ちょっとセンスのいい終わり方にした風にもとれるけど、説明不足が少々不親切かも。エリートたちがあのときどう立ち回ったのか、が描かれているわけだが、淡々と進んでいくので興味のないひとには退屈しかないだろう。「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(2015)のようなエンタメフィクションとは打って変わって、エンタメ要素のない大まじめなフィクション(たぶんフィクション)。

このように薄味だが、俳優の豪華さがこの映画に最高のコクを出している。このキャスティングだけでもみる価値があるのはまちがいない!

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