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2019.4.28

アンダーカヴァー

アンダーカヴァー
原題:We Own the Night

2007年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネート。

アンダーカヴァーの映画情報

原題 We Own the Night
制作年 2007年 制作国 アメリカ
上映時間 117分 ジャンル クライムドラマ
映倫 PG12
監督 ジェームズ・グレイ
キャスト

ホアキン・フェニックス
マーク・ウォールバーグ
エヴァ・メンデス
ロバート・デュヴァル
アントニー・コローネ
モニ・モシュノフ
アレックス・ヴィードフ
トニー・ムサンテ
ドミニク・コロン
ダニー・ホック
オレッグ・タクタロフ
クレイグ・ウォーカー
マギー・カイリー

アンダーカヴァーのネタバレを含む場合があります

以下「アンダーカヴァー」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
アンダーカヴァー」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

アンダーカヴァーのあらすじ・ストーリー

ニューヨーク市警の署長である父、優秀な警官の兄を持つ弟ボビー(ホアキン・フェニックス)は、エリートな一家を飛び出し、裏社会で成功していた。
ある日、ボビーは父と兄ジョゼフ(マーク・ウォールバーグ)に呼ばれて出向くと、ニューヨーク市警がロシアのマフィアの麻薬犯罪を一掃しようとしている計画を知る。
翌日クラブに警察が押し入り、ボビーは、強引にクラブへ押し入ったジョセフに怒り、喧嘩になった。その夜、ジョセフは帰路をマフィアに襲われて撃たれてしまった。
ボビーはジョセフが撃たれたことで、捜査に協力することになったが…。

アンダーカヴァーの予告動画または関連動画

アンダーカヴァーをみた記録

ふとひまつぶしにみてみたら当たりだった!ジャケットなんて超B級ぽいのに、超ちゃんとしてるドラマ性高い映画だったよ。午後のロードショー様様〜

ニューヨーク市警の署長である父、優秀な警官の兄を持つ弟ボビーは、エリートな一家を飛び出し、裏社会で成功していた。

ボビーは、特にかわいがってもらっていたロシアのマフィアのマラットから、クラブの支配人を任されていた。恋人アマダともうまくいっていて、結婚を考えているほどだった。

ある日、ボビーは父と兄ジョゼフに呼ばれて出向くと、ニューヨーク市警がロシアのマフィアの麻薬犯罪を一掃しようとしている計画を聞く。そこで浮上していたのは、ボビーのクラブによく出入りしているニジンスキーで、マラットの甥でもあるが、ボビーはニジンスキーをよく知らなかった。警察から協力を求められたが、ボビーは手伝う気がなく、聞き流した。

翌日、クラブに警察が押し入り、麻薬所持のふたりを検挙した。ニジンスキーを検挙することはできなかったが、突然警察が押し入ったことに支配人として抵抗したためボビーも逮捕されてしまった。

釈放されたボビーは勝手に動いたことをジョセフに怒り喧嘩、ボビーはその場を立ち去った。その夜、ジョセフは帰路を襲われて撃たれてしまった。

ジョセフが撃たれた一報をきいて悲しむボビーは、じぶんもなにかできないかと捜査に協力することを決める。

ボビーは、ニジンスキーに誘われた麻薬生成場へ潜入し、警察は現場を押さえることができニジンスキーを逮捕することができた。

しかし、ニジンスキーを騙した怒りが、いつボビーや恋人アマダに向けられるか心配が残るため、常にボディーガードがついていた。が、ニジンスキーは護送される前に病気を訴え逃走に成功、行方がわからなかったが、ボビーの居場所が知られていたようで、車で移動中のところを狙われ、父が撃たれ亡くなってしまう。

悲しみに打ちひしがれていたボビーは、生前父が警官になれと言っていたことを思い出し、警官になることを決意した。本来なら踏まないといけない手はずは飛ばして、裏社会に詳しいボビーは特別な待遇ですぐニューヨーク市警の警察官となった。

すぐに操作に乗り出すと、信頼していた友だちジャンボが、ボビーをかわいがっていたマラットに使われ、情報を流していたことがわかった。シロだと言われていたマラットがボビーたちを陥れたと知り、マラットへも捜査が及ぶことになった。

ボビーは、マラットが乗馬練習場へ出かけるタイミングが怪しいとして、追跡し、麻薬売買の現場を押さえ、マラットとニジンスキーを逮捕することができた。

しばらくして、ボビーは功績を称えられ表彰された。式典のとき、ボビーはふと恋人アマダを想った。

登場人物も少なくてわかりやすいね〜。思っていたチープさは感じられず、というかたぶんストーリーおもしろいから余裕でカバーできてるかんじ。

とはいえ、ニューヨーク市警が気合入ってる風の割に、めちゃくちゃ弱いてのが映画のストーリーを作っていることと、ちょっとイラつくところでもある。だけど市警は失敗続きでも自分たちの詰めの甘さは一切悔やまないし、世界一強いと思っているかのような。

そのなかでいちばんマトモと言えそうなのがボビー。塞ぎ込んで、愛する恋人にも振られてしまったけど、その闘志と気合いは市警の比じゃない。裏社会に浸っても、親や兄への愛は忘れず、気づいたときにはすでに遅い、の寸前でどうにかまじめに息を吹き返し、父の犠牲はあったものの、兄との絆を取り戻した。

市警になったのはその反動で、父の死が要因だけど、これから先どうするんだろ。特に市民を守りたいなんていう使命は持ち合わせていなそうだし、父の意思を継いでいくしかないんだろうけど、警官になったらしいぜって街のマフィアからはちょっと笑われそうだ。

父が死んでしまうシーン、茂みのなかでニジンスキーを追うシーン、とても緊張感があって、あの演出はちょっとかっこよかったな。手に汗握らされちまった。

ホアキン・フェニックスを久しぶりにみたけど、このひともみていて落ち着く。マーク・ウォールバーグはいつみてもマーク・ウォールバーグだ。警官役がほんと似合いすぎる。