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2018.5.2

プリンセスと魔法のキス

プリンセスと魔法のキス

第82年アカデミー賞で、長編アニメ賞にノミネート。受賞は「カールじいさんの空飛ぶ家」だった年だね。

プリンセスと魔法のキスの映画情報

原題 The Princess and the Frog
制作年 2009年 制作国 アメリカ
上映時間 97分 ジャンル アニメ
映倫 G
オフィシャルWeb https://www.disney.co.jp/studio/animation/1029.html
監督 ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
キャスト

アニカ・ノニ・ローズ
ブルーノ・カンポス
キース・デヴィッド
ジェニファー・ルイス
ジョン・グッドマン
ジム・カミングス
マイケル=レオン・ウーリー
テレンス・ハワード
ジェニファー・コーディー

プリンセスと魔法のキスのネタバレを含む場合があります

以下「プリンセスと魔法のキス」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
プリンセスと魔法のキス」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

プリンセスと魔法のキスのあらすじ・ストーリー

貧しい家庭で育ったティアナ(声アニカ・ノニ・ローズ)の夢は自分のレストランを持つこと。
親友で富豪の娘シャーロット(声ジェニファー・コーディー)がナヴィーン王子(ブルーノ・カンポス)を招いた舞踏会に参加した夜、1匹の魔法にかけられたカエルに出会い、カエルにキスをしてくれと頼まれてキスをすると、ティアナまでがカエルになってしまった。
ティアナとカエルは、人間に戻るために魔術師を探すが…。

プリンセスと魔法のキスの予告動画または関連動画

プリンセスと魔法のキスをみた記録

あたしがだいきらいなもののひとつカエル。ほぼカエル。リアリティのないカエルではあるけど、とってもきらいなカエルが話せたらと思うと寒気がするのだけど…もちろんそれはディズニー。だいきらいなカエルがかわいく思えるのは、『けろけろけろっぴ』以来です。

黒人のプリンセス、実在する地名、1920年ころの設定。ファンタジーではあるものの、すごく現実的な設定があって楽しい。そういえば、禁酒法の時代だけど、時代背景のことは無視してつくったのかな。
これまでのディズニーのファンタジーとはすこしちがう設定がとっても新鮮だった。とはいえ、ひとが魔法でカエルになるなんてのはどっぷりファンタジーなんだけども、ニューオリンズという地名とともに魔術だとかのキーワードが出てくるのは不思議なものがあってたのしかった。

願うだけでは叶わない、努力しなければ。

現在無職をしているあたしのハートにけっこう刺さってきた。レストランを持つ夢はないけど、少なからず夢みたいなものは胸の奥の方にあったりする。ティアナのような一直線でもないし、純真でもなく、なにひとつ似たところはないのだけども、ディズニー映画はやっぱりそういう哲学を伝えるのが上手だ。大人のあたしが刺さってるのだから、ピュアな子どもにはドスンッと刺さることでしょう。

そして、努力を惜しまないティアナの魅力は十分に伝わったんだけど、さらにお気に入りのキャラクターを見つけた。シャーロットだ。
王子様との結婚に憧れるブロンドのお嬢様。一見、性悪なかんじがある。憧れの王子様への対応もけっこうひどいものだし、親友が料理上手なことをかっているのはいいけど若干強引。生まれながらのお嬢様気質であり、なんら悪気がない。
その証拠に、小さなころからいっしょだった親友ティアナに対しては友だち思いのいい子。ひとり娘で何不自由なく育った割に、ほんとにいい子に育った。
ティアナもシャーロットも、金のあるないの差は大きいけど、ほんとにいい子に育った。シャーロットの父は金もあれば器量もいいと、完璧な人間のようだ。

わざと不躾な性格に描いているのが気になったけど、憧れの王子様をティアナのために差し出せるのは、親友への愛をとった証だ。とってもあったまった。
ティアナもほんとにいい子だけど、見た目とは裏腹に友情を大切にするシャーロットに一目おいちゃうね。愛すべきキャラクター:)