2018.4.24
殺人の告白
2017年に日本でリメイクされて「22年目の告白-私が殺人犯です-」が公開。
今さらだけど、モノクロフィルムの映画だとか、映像技術が低い頃の素晴らしい景色映画を新しくして甦らせる系の目的は自然だけど、ここ数年前の他国の映画をリメイクする理由ってなんだとおもう?
特にハリウッドがリメイクするのは納得できる。莫大な予算と超ハイレベルの技術があるから、おもしろい題材があるなら手を出すでしょ。
でも日本がリメイクするのって?いい題材を見つけたからというだけ?
殺人の告白の映画情報
原題 | 내가 살인범이다 | ||
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制作年 | 2012年 | 制作国 | 韓国 |
上映時間 | ジャンル | サスペンス、アクション | |
映倫 | PG12 |
監督 | チョン・ビョンギル |
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キャスト | パク・シフ |
以下「殺人の告白」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「殺人の告白」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
殺人の告白のあらすじ・ストーリー
1990年、連続殺人事件が発生。犯人を追ったチェ刑事(パク・シフ)はあと一歩のところで取り逃がしてしまい、それから15年時効が成立してしまった。
2年後、当時の連続殺人犯と名乗る男イ・ドゥソク(チョン・ジェヨン)が殺人の詳細を記した自叙伝を出版した。自叙伝は瞬く間に売れ、一躍時の人となった。
遺族たちはイ・ドゥソクへの復讐をするために誘拐を計画したが、皮肉にも時効が成立したためにチェ刑事は誘拐からイ・ドゥソクを助ける立場にあり、自身と葛藤していた…。
殺人の告白をみた記録
おどろいた!アクションシーン多数ではないか!冒頭から雰囲気ガラリでびっくり。、
サスペンスとしてシリアスではあるものの、登場人物も多いからかいろんなキャラクターが出来上がってしまうのか、たまにコミカルに見えたりする。コリアンジョークとは言わないだろうけど、特に遺族集団たちのシーンは日本がリメイクした「22年目の告白-私が殺人犯です-」にはない要素だ。
やっぱりリメイクを先にみたのが悪かったのかもしれないけど、アクションのスリリングが強めでサスペンス要素が物足りなくかんじる。
種明かしはもちろんおなしだけども、クライマックスまでかっ飛ばすのは事件解明よりもアクションの勢いだった。そこへの期待は一切もっていなかったし、なんならちょっとアクションばかりで退屈してしまったくらい。
散々アクションシーンしたんだから、最後にはちゃんと司法で裁かれてザマァみろになるかとおもったけど、そこもストレートにおっ死ぬ!これもちょっと個人的には不服。
(復讐心は理解できるけども、こんなサイコパスは死ぬまで苦しむべきだと思ってしまうからね。)
リメイクする理由。視点がまったく違う角度からおんなしテーマで作り上げると、何通りもできちゃうんだね〜。一方はたのしかったり、一方はつまんなかったり。
今回の場合はオリジナルもリメイクもおもしろかったけど、映画のジャンルも違うしクライマックスも違う。ネタはおなしだけど、訴えるものはまったく違う。
リメイクは作ってるひとからしても、リメイクされたひとにしても、たのしいものかもしれない。
俺が作った映画をどう変えてエンタメするんだい?ってオリジナル側。オリジナルがある故に、種明かしがされている話をどうおもしろく持っていくかを作るリメイク側。
映画作りはほんと、たのしそうだ。