2016.11.6
テラフォーマーズ
原作は貴家悠、橘賢一による同名漫画。
監督は、「ゼブラーマン」(2004)や「クローズZERO」(2007)などの三池崇史。
テラフォーマーズの映画情報
原題 | |||
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制作年 | 2016年 | 制作国 | 日本 |
上映時間 | 108分 | ジャンル | SFアクション |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://wwws.warnerbros.co.jp/terraformars/ |
監督 | 三池崇史 |
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キャスト | 伊藤英明 |
以下「テラフォーマーズ」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「テラフォーマーズ」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
テラフォーマーズのあらすじ・ストーリー
21世紀、人口爆発を迎えた人類が選択した火星移住計画。人類はコケと“ある生物”を送ることで火星を地球化させようとした。それから500年。計画の仕上げのために火星へ送り込まれた隊員15人のミッションは、その生物の駆除。ところが、“ある生物”は人型に異常進化した凶暴な驚愕生物へと姿を変え、隊員たちに次々と襲いかかる。絶体絶命な状況のなか、彼らの身体に秘策が仕込まれていたことが明かされる。昆虫のDNAによって虫の姿に“変異”し、超人的なパワーを発揮できるのだ。騙されたことに怒りながらも、どう猛すぎる力を与えられた小町小吉(伊藤英明)のもと立ち上がる隊員。ついに人類対テラフォーマーの壮絶な戦いが始まる!だが、その裏で、もうひとつの陰謀が着々と進んでいた─。
引用元https://wwws.warnerbros.co.jp/terraformars/contents/story/
テラフォーマーズをみた記録
原作である漫画は少しだけ読んだのでストーリーはスムーズ。いくらの予算を投じて、どれくらいの規模で撮ったのかは知らないけど、映画ではないようなスケールの小ささを感じた。映画館でみていないにしても、映画特有の醍醐味を味わえなかったのは残念。
『日本のデジタル技術も進歩していて、ハリウッド映画に引けをとらない』なんて言葉を聞いたこともあるけれど、引けをとらないのはおそらくアニメーションの世界であって、実写混合になるとクオリティは激しく落ちるに決まっている。技術もそうかもしれないが、大方の問題は予算なのでしょ。せっかくとびきり優秀な人間が集まって作っているのに、日本の映画界が飛躍しないのは───。
さらに日本人がみる日本の世界というのは、異世界感や非日常感を味わいにくい。それも手伝って、テレビの2時間ドラマをみているような感覚に陥った。漫画に少し色を加えたオリジナルストーリーは何もむつかしいことはなく、漫画を読んでいない人でも理解できるようになっていて、ラストは映画らしい展開で幕を下ろした。スペシャルドラマのようだったけれど、それなりに楽しい展開だったことは確かで、馴染みのある顔ぶれに安心感があった。
ただし、キャラクターが奇抜になるにつれて、役者としての手腕が大きく問われるようで、優劣が浮き彫りになっていた気もする。あたしくらいの分際で失礼を申し上げているけれど、故意に不自然な芝居をしているのだとしたら大成功だろう。対して、注射を打っていない小池栄子、山田孝之、加藤雅也の三者はとてもナチュラルて印象的だった。