2021.1.23
天気の子
日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞と最優秀音楽賞を受賞。
天気の子の映画情報
原題 | |||
---|---|---|---|
制作年 | 2019年 | 制作国 | 日本 |
上映時間 | 114分 | ジャンル | 青春ファンタジー |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://tenkinoko.com/ |
監督 | 新海誠 |
---|---|
キャスト | 醍醐虎汰朗 |
以下「天気の子」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「天気の子」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
天気の子のあらすじ・ストーリー
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
天気の子をみた記録
こういうファンタジックなストーリーをどう思いつくんだろう。もしかして、すごくすごく考えたら、ものすごくおもしろいストーリーを考えつくのかなと思って想像してみたけど、もちろんそう簡単にいかなかったよ。雨が降り続くのが天気の巫女によって晴れるだとか、願えば晴れになるだとか、言われてみれば、考えつきそうなことなのだけど、ゼロからおもしろいストーリーを考えつくのって努力なのかセンスなのか。つまり、ぜんぶなのだろうけど感服するね。
随所に深い意味があるらしいけど、そんなのぜんぜん見つけなくても十分たのしい。あたしはぜんぜんわからなかったし。
絵が繊細だとか、街並みがリアルだとか、そんなことはどこでもやってる。ミステリアスなストーリーがとってもおもしろいのがミソなのだろうけど、そのどこでもやってる絵が気になる。アニメの魅力はどうにでもなることなのだと思っていたけど、リアリティーを求めたら、実写にするのが正解なはず、だけどわざわざアニメーションにするのは…と考えるのは野暮なのだというのは承知で、すごくモヤモヤした。
新宿や池袋、すごく身近な場所が舞台だったからリアルに描き起こしているのがよくわかったけど、ならなぜ写真じゃないんだろう。絵なら天気に左右されず、雰囲気だとかを好きに表現できるメリットは理解できるけど、実写でももはやどうにでもできるのが現代だろうし。
逆に一向にリアリティーを極めないのが人物で、なぜこんなにリアリティーから離れた人間を描くのか不思議。メインのふたりを除いて、ほぼおかしい。刑事なはふざけた目元にリーゼント、占い師のシワはただの黒い線だけでおばあちゃんを表現されていた。これがアニメで、もちろんアニメはすきだけど、なぜこのギャップをわざわざ作るのかがわからないんだよな。
風景や背景に加え、人間までもリアリティー豊かに描いたら、それはもう実写のようがよくなるからだろうか。
天気の子、ストーリーはおもしろかったし、話題の映画だから一度みてみるべき一本だとは思うけど、それよりもアニメで描く人間の不思議のほうが印象に残っちゃった。リアリティーのあるところとないところ、どう考えて作ってるんだろう、すべて意図があってのことだからそれを知りたいね。
あともうひとつ、田舎から東京に出て他人からかなり邪険に扱われたシーンがたくさんあるけど、あそこもリアリティーがなさすぎるかな。あんな扱い、そうないよね〜。