
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ映画がいくつかあるけど、「シャッター アイランド」もそのひとつ。4作品目ぽい。
「ミスティック・リバー」の原作者デニス・ルヘインの同名小説を映画化。
特に映画賞などのノミネートや受賞はなかったけど、かなりファンが多い映画だとおもう。
シャッター アイランドの映画情報
- 2009年制作
- 138分
- アメリカ制作のサスペンス映画
- 映倫(PG12)
- 監督
- マーティン・スコセッシ
- キャスト
- レオナルド・ディカプリオ
マーク・ラファロ
ベン・キングズレー
ミシェル・ウィリアムズ
エミリー・モーティマー
マックス・フォン・シドー
パトリシア・クラークソン
ジャッキー・アール・ヘイリー
イライアス・コティーズ

以下、「シャッター アイランド」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「シャッター アイランド」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
シャッター アイランドのあらすじ・ストーリー
シャッター アイランドの感想・評価・レビュー
今回は2回目。スコセッシ監督の映画は、あとになってまたみよう〜て思い出したくなるものばかりだ。
どんなんだったっけ、てゆのと、頭のなかをギシギシに詰め込んで、ほかのことを忘れたくなるとゆーか。そんな症状が出て、久しぶりにDVDを引っ張り出してみた。
ほぼ、覚えていたとおりだったけど、はじめてみたとき、むつかしい映画だとおもった。
でもちょっと違うかもしれない。
字幕版でみたけど、文字をきちんと追っていけば、きちんと理解できるようにできてる。
後半、しっかりと解説のようにタネ明かしをしてくれる。振り返ったときに、あのシーンのあの意味は?とおもうところがあるけど、タネ明かしのあとはきれいにスッキリ解決するとおもう。
今回、いくつか解説しているサイトをみたけど、逆にすごく難解にしているサイトもあったとゆのと、結果ラストの院長とシーアンが話していることがすべてだ。
もし仮に、身寄りもなく精神的な問題がある極悪な犯罪者を相手に、マジで人体実験をしているんだとしたら、こんなバカみたいに面倒なことするわけがない。
精神異常のためロボトミー決定!で済むはずだから。
あたし個人的には、どちらかとゆとテディとゆ男を通して、人間の底にあるトラウマを訴えてる気がしてる。
誰にでもトラウマみたいな傷があるものだとおもう。だれでも少なからず問題てゆーのは何かしらあって、闇みたいなものはぜったい持っているはず。
もちろん犯罪者のそれとは違いすぎるし、いっしょにするものではないことが前提だけど、思い出したくないこと、じぶんの汚点をかき消したくて忘れたくて、別人のようにして生きていくことって、表に出さないからこそ知らないだけでみんなおなしだろうなって。
仮面とまでは言わないけど、役者のように仕事へ行くときは違うじぶんになって出社するとか、そんな類いではおなしだろうなって。
だれでも向かい合いたくない失態は持っていて、本当ならきちんとなにか結論を出さないといけないはずだけど、じぶん自身に対して隠し続けて生きる。
だから、さいごのさいご、自身に対して決断を下したテディは、過去から逃れられないじぶんと別れるために自害のような選択をしたのって、とんでもない決断であると同時に、ふつうのひとがしたくてもできないすごいことだよね。
特にテディのした犯罪はたしかに殺人ではあるけど、最愛の子どもたちを殺した妻を殺すとゆ、家族のなかでの落とし前とゆーか、テディが全責任を取った他の選択肢は無いような出来事だったとおもう。
そして、テディもそのまま後を追うべきだったともおもう。でも大概のひとはそれができないから。
遅れて、ようやくけじめをつけていく。
あたしにはできない、立派な決断だったな。




役者について思うこと
レオナルド・ディカプリオ
彼はいつだって迫真の演技だよね。
外国人の表情から感情を読み取ったり、なにかを感じたりするのって、やっぱりむつかしいじゃん。
だから、良くも悪くも、芝居が上手なのか下手なのか外国人だと汲み取ることがむつかしい。
逆に日本人のそれはすぐにわかるから、大根役者なんてすぐに見つかる。
たけどディカプリオは本当にすごい役者だとおもうよ。どんなシーンでも、なんにもないのによくこんな表情で話せるな…て、ストーリーではなく芝居のほうに目がいってしまう。
芝居のイロハを知らない人間が、そっちに目がいっちゃうんだからよっぽどなにかを発しているんだろうって思ってる。
そして、きちんとイケメンだしね。