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2025.5.28

ドラゴン・タトゥーの女

ドラゴン・タトゥーの女

スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」が原作。スウェーデンでは3部作で映画化されていて、ハリウッドでは3部作とはなっておらず、現在のところ今作「ドラゴン・タトゥーの女」(2011)と、規模を小さくして続編の「蜘蛛の巣を払う女」(2018)がある。

第84回アカデミー賞で編集賞を受賞。

ドラゴン・タトゥーの女の映画情報

原題 The Girl with the Dragon Tattoo
制作年 2011年 制作国 アメリカ
上映時間 158分 ジャンル サスペンス
映倫 R15+
オフィシャルWeb https://www.sonypictures.jp/he/937950
監督 デヴィッド・フィンチャー
キャスト

ダニエル・クレイグ
ルーニー・マーラ
クリストファー・プラマー
スティーヴン・バーコフ
ステラン・スカルスガルド
ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
ベンクトゥ・カールソン
ロビン・ライト
ゴラン・ヴィシュニック
ジェラルディン・ジェームズ
ジョエリー・リチャードソン
インガ・ランドグレー
ペル・ミルバーリ
マッツ・アンデション
イーヴァ・フリショフソン
ドナルド・サンプター
エロディ・ユン
ヨセフィン・アスプルンド
エンベス・デイヴィッツ
ウルフ・フリベリ
ジュリアン・サンズ

ドラゴン・タトゥーの女のネタバレを含む場合があります

以下「ドラゴン・タトゥーの女」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
ドラゴン・タトゥーの女」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

ドラゴン・タトゥーの女のあらすじ・ストーリー

スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながら名誉棄損裁判で敗訴したミカエルは意気消沈の日々を送っていた。ある日、彼のもとにスェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人から家族史編纂の依頼が舞い込む。実はヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。ヴァンゲルはハリエットが一族の誰かに殺害されたと信じていた。40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さず消えた少女。成功の陰に隠された一族の血塗られた過去に気づくものの手がかりの掴めないミカエルは、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主であるとして、ある人物を紹介される。リスベットという名の顔色が悪く、がりがりに痩せた女。この小柄な女の肩口から背中にかけて、龍の刺青(ドラゴン・タトゥー/ルビ)が異彩を放っていた。意外なことに彼女はこの事件に異様な関心を示す。そして彼女はハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだった…。

引用元https://www.sonypictures.jp/he/937950

ドラゴン・タトゥーの女をみた記録

開始早々、リスベットを表した?オープニングクレジットにおどろかされ、過激なシーンも少々、ときどき面食らった。

裁判に負け全財産を失ったミカエルに財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリックから、40年前に死亡した孫娘ハリエットの真相を調べてほしいと依頼される。ミカエルは彼女の死の真相を調べはじめるが、人手も足りず行き詰まっているところドラゴンのタトゥーがあるリスベットを助手に迎え入れ、いっしょに解明を進めていく。


はじめてみたが、難解なことはなく、むしろそれなりに早くあたしも真相に気づくことができた。それくらい謎は深いものではなかったが、ミステリーよりもリスベットという女性そのものが重要な映画のようで、彼女の生い立ちや苦悩が描かれ、関連した猟奇殺人からもフェミニズムを問うたテーマが主だった。

40年前になにが起きたのか、あまりにも昔すぎて途方もない調査になるだろうと予想するが、当時気づくことができなかったことがポロポロ落ちてきて、少しずつ点と点を繋げていく作業が続く。ミカエルひとりの調査まではよくあるサスペンスのそれだけど、リスベットを助手に迎えてからの加速がおもしろくて、さらに引き込まれていった。時の経過ははっきりわからないが半年以上は調査していた様子。それだけ大規模なので、さすがにかかわる人物のすべての名前と顔は一致しなかったが、なにか隠しているのはコイツだろう、と焦点をたった一人に当てるくらいわかりやすかったことも◎!

手軽にたのしめるサスペンスも好物だけど、デヴィッド・フィンチャー監督の独特な緊張感と細部にわたる心理描写のコクを味わいたいひとにはおすすめです。

そしてこの映画、脚本がスティーヴン・ザイリアンというひとで、この方、有名な映画にいくつも関わっていてピックアップしたものが以下のとおり。

  • レナードの朝(1990)
  • シンドラーのリスト(1993)
  • ミッション:インポッシブル(1996)※原案
  • ハンニバル(2001)
  • ギャング・オブ・ニューヨーク(2001)
  • ザ・インタープリター(2005)
  • アメリカン・ギャングスター(2007)
  • マネーボール(2011)
  • アイリッシュマン(2019)

「ミッション:インポッシブル」(1996)を除いてすべて脚本を手掛けたもの。
あたしがみたことのある映画だけのピックアップだけど、おもしろいものばかり!

鬼才といわれるデヴィッド・フィンチャー監督の腕もそうなのだろうけど、めちゃめちゃおもしろい脚本も当然重要なわけなので、スティーヴン・ザイリアンが携わる映画は注目するべきだったんだね。映画ファンなら大昔から注目してるよ〜という声が聞こえそうなすっごい方のようです。

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