2024.9.1

L.A.コンフィデンシャル
第70回アカデミー賞で、助演女優賞、脚色賞を受賞。ほか、作品賞、監督賞、撮影賞、音楽賞、美術賞、音響賞、編集賞にノミネート。
L.A.コンフィデンシャルの映画情報
原題 | L.A. Confidential | ||
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制作年 | 1997 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 138分 | ジャンル | クライムサスペンス |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://www.20thcenturystudios.jp/movies/la-confidential |
監督 | カーティス・ハンソン |
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キャスト | ラッセル・クロウ |

以下「L.A.コンフィデンシャル」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「L.A.コンフィデンシャル」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
L.A.コンフィデンシャルのあらすじ・ストーリー
50年代のロサンゼルス。ダウンタウンのカフェで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。ロス市警のダドリー・スミス警部の指揮のもと、刑事たちは捜査に動き出す。殺された刑事の元相棒バドは殺された女と一緒にいた謎の高級娼婦、リンに接近する。華やかなスター刑事のジャック、野心家の若手刑事エドも参戦、事件は解決したかに見えたが三人は予想もしなかった巨大な陰謀に巻き込まれていく…。
L.A.コンフィデンシャルをみた記録
マフィアが蔓延るLA。街を支配する、知らぬ人はいないボスが逮捕されたことで、LAの街では抗争が起きていた。とある店で起きた銃殺事件が解決したかとおもったが、三人の刑事は不可解な謎を追う――。
賢いとは、正義とは、愛とは、出世とは、いろいろテーマが盛り込まれいて見ごたえはバツグン。食べごたえすらある。ひとつの謎を追っていくのでじんわりゆっくり進むが、そうは感じさせない緊張感。事が起きていないようで起きているじわじわ感。おそらく予想しはじめて、あまり苦労することなく真実にたどりつく観覧者が続出するのかもしれないけど、シンプルながらに重厚で味わいはじゅうぶんだろう。
それぞれ気質のまったくちがう三人の刑事の役割もおもしろいし、変わっていく描写もいい。全員がどこか影のある雰囲気でグッとくる。役者としてもおおいに天職だろうとおもえる芝居だし、格の違いを見せつけられた。やっぱりドラマより映画だよな〜、としみじみおもった。
ところで、エドだのバドだのシドだのバズだの、もうすこし名前をどうにかできなかったのかね。右下にでも顔と名前を置いておいてくれると助かるのだけど、という日本人少なくない気がする。
総じて、また数十年して忘れたころにみよう。映画おもしろい時代の代表作のひとつだから。若いひとたちもどうせオンデマンドで視聴して、このころの映画にどっぷりハマるんだろう。こういう映画をみているとこれから先もずっと、L.A.コンフィデンシャルおもしろい!なんなん昔の映画!と反応するひとが増え続けるんだろうな、と考えて一瞬ストーリーから気が離れることがある。内容を知っているからだろうけど、はじめてみるひとは一瞬も目が離せないくらいたのしめるはずだ。
調べたらラッセル・クロウは当時31-2歳くらいのようで、すでに色気がもれ出ていた。子どものころはとうぜん気づかなかったけど、もし仮に気づいてしまっていたら、あたしの青春時代はまわりの男たちがイモにおもえて恋愛なんてできなかっただろうから気づかなくてよかった。当時はレオナルド・ディカプリオやブラッド・ピットのほうがキラキラしてみえたしな、とおもいだしてみたが、この二人いまもキラキラしてるんですけど!
ケヴィン・スパイシーはどんな瞬間も変態。昔からずっと変態。変人奇人サイコパスのケヴィン・スパイシー、それ以上でもそれ以下でもなく、役者というより変態。もちろんすき