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2019.4.14

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

監督はアレハンドロ・G・イニャリトゥで、監督した映画のほとんどが映画賞を受賞している凄腕のやばいひと!

第87回アカデミー賞作品賞受賞、そのほかも主演男優賞や助演男優賞などノミネート。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の映画情報

原題 Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
制作年 2014年 制作国 アメリカ
上映時間 120分 ジャンル ドラマ
映倫 PG12
監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ
キャスト

マイケル・キートン
ザック・ガリフィナーキス
エドワード・ノートン
アンドレア・ライズブロー
エイミー・ライアン
エマ・ストーン
ナオミ・ワッツ
リンゼイ・ダンカン
メリット・ウェヴァー
ビル・キャンプ
クラーク・ミドルトン
ジェレミー・シェイモス

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のネタバレを含む場合があります

以下「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のあらすじ・ストーリー

かつて”バードマン”というヒーロー映画で大スターだった役者リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、以降目立った活躍はなく、年月が流れた。
プライベートでも離婚し、薬物依存から復帰した娘を付き人にしたが、忘れ去られた役者がどうにか役者にしがみついていてかっこわるいと言われる始末。
それでも再起を目指して挑んだ舞台『愛について語るときに我々の語ること』の公演を目前に控えていた。
ある日、公園前のプレビュー公演目前、ひとりの大根役者がケガをして降板、代わりにキャスティングされたのは人気役者のマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)。芝居への情熱や腕前は高いが、わがままな男で振り回される。
そんななか、舞台はプレビュー公演を迎えるが…。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の予告動画または関連動画

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)をみた記録

とにかくむつかしい、人間のエゴを描いた映画らしいけど、頭を回転させるだとかではなく、そもそもの脳みそが整っていないと、話を楽しむことができなそう。

というわけで、あたしは楽しめなかったな。

かつて”バードマン”というヒーロー映画で大スターだった役者リーガン・トムソンは、以降目立った活躍はなく、年月が流れた。

プライベートでも離婚し、薬物依存から復帰した娘を付き人にしたが、忘れ去られた役者がどうにか役者にしがみついていてかっこわるいと言われる始末。

それでも再起を目指して挑んだ舞台『愛について語るときに我々の語ること』の公演を目前に控えていた。ある日、公園前のプレビュー公演目前、ひとりの大根役者がケガをして降板、代わりにキャスティングされたのは人気役者のマイク・シャイナー。芝居への情熱や腕前は高いが、わがままな男で手をやいて、プレビュー公演は失敗だった。

最後のプレビュー公演では、今度はリーガンが恥をさらすことになったが、逆に話題となって本公演はチケット完売、大きな期待を持たれてスタートした。

舞台のラストシーン、リーガンは小道具の銃で頭を打って終わるシーンに、本物の銃を使って撃ち、まわりには血が飛び散った。

リーガンが目覚めると病院のベッドにいた。頭ではなく、弾は鼻に当たり手術を終えたあとだった。リーガンは、空へ飛び立ち、それをみて娘は笑った。

これ、あたしが書いたあらすじを読んでも、なんら意味がわからないのがポイントだとおもう。かなり端折っているけども、書いてない部分にファンタジーが入っている。もしかしたら、ファンタジーじゃないのかもしれないけど、どれが現実でどれが頭のなかなのかがほんと理解できない。唯一、現実世界だと理解できるのは、劇場の舞台の上でのことだけ。リーガンが不思議な力を持っている背景や自身の気持ち、はたまた意味すらまったくわからない。

たぶん、これは何度みても理解できないひとにはできないままだとおもう。なのに、称賛されているのがリーガンを演じたマイケル・キートンの演技力のようで、それはそうかもしれないけど、この映画の奥深さやむつかしさにツッコむ映画賞はないのか。

深すぎて深すぎて、人間のエゴを描いただののヒントをもらっても、深すぎて深すぎて凡人にはもう見えないところまでいっちゃってるってことはだれも言わない。(どこかで言ってるのかもしれないけど。)

その超深いところを理解したうえでのアカデミー賞作品賞なのだろうから、みんなマイケル・キートンの復活劇を讃えるのは半分にして、映画の中身を理解の低い人間に教えてあげる運動をしてもいいんじゃないか。

ここまで”大人”すぎる映画ははじめてみたかもしれない。そうか、こう言いたかったのか、と思えるところがほぼない映画は、さすがにバカのあたしでもはじめてだ。深読みしているようでしていない、あたしの性格は恥ずかしいけど、深くなにかを汲み取ろうと考えた深さは、最近のどの映画よりも深かったとおもうんだけどな。

新鮮ではあるけど、深入りして深読みしないと、この映画の良いところをひとつも掴むことができないままエンドロールを迎えてしまう、相当キケンな映画だとおもう。