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バトル・オブ・ザ・セクシーズ
原題:BATTLE OF THE SEXES

バトル・オブ・ザ・セクシーズ

ついこの間、7月6日から公開。ビリー・ジーン・キングという社会変革と平等を求めて活動してきたテニスプレーヤーの歴史的な試合を描いた映画。
タイトルの「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は、"性差を超えた戦い"という意味なんだって。

一見、真っ黄色な映画のイメージと、スティーヴ・カレルの存在で超コメディの香りがするけど、ノーノー。中身は超マジメな伝記映画。

バトル・オブ・ザ・セクシーズの映画情報

監督
ヴァレリー・ファリス、ジョナサン・デイトン
キャスト
エマ・ストーン
スティーヴ・カレル
アンドレア・ライズブロー
サラ・シルヴァーマン
ビル・プルマン
アラン・カミング
エリザベス・シュー
ジャシカ・マクナミー
ナタリー・モラレス
エリック・クリスチャン・オルセン
ルイス・プルマン
マーサ・マックアイサック
ウォレス・ランガム
フレッド・アーミセン
バトル・オブ・ザ・セクシーズのネタバレを含む場合があります

以下、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
バトル・オブ・ザ・セクシーズ」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

バトル・オブ・ザ・セクシーズのあらすじ・ストーリー

全米女子テニスチャンピオンのビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)は、女子テニスの大会優勝賞金が男子テニスの1/8という事実に怒っていた。
男女平等であるべきだと反抗し、“女子テニス協会”を立ち上げ、タバコのスポンサーがつき女性だけのトーナメントも開催された。
そんなあるとき、ビリー・ジーンにかつての世界王者ボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)から電話が入った。ボビーとビリー・ジーンの男女対決をしようという誘いだった。ビリー・ジーンはショーなんてしたくないと断り、ボビーはビリー・ジーンのライバルのマーガレット・コート(ジャシカ・マクナミー)に戦いを申し込んだ。
マーガレットは挑戦を受けたが完敗し、男は女に勝つことができない証明ができたと喜ぶボビーを見て、ビリー・ジーンは戦いを受けることを決意する...。

バトル・オブ・ザ・セクシーズの感想・評価・レビュー

レディースデーにみたのもなにかの縁かとおもったけど、レディースデーにしか映画館きてないからちがうかな。レディースデーはあくまでもマーケティングの話だし。

1973年の時代、発端はテニスの賞金が男と女で大きな差があること。なぜ女は男よりも賞金が1/8なの?からはじまった。頭の固そうな男性からすると、生物学的な理由だと。肉体的に男が女に勝るわけがないと。女は重圧にも耐えられないと。
確かにカチンとくるのは理解できる。そもそも男が女に勝てるわけがないから賞金が少ないというのは理由になっていない。当時、チケット売上も男女変わらなかったみたいだし、女性側がピーピー言いたくなるのもわかる。
特に、今は女性を大事にしよう運動が長く長く続いているし、それでも男尊女卑がまかり通っている分野もあるだろうけど、女性が強いとか女性が社会進出とか、ふつうのことになっている時代しか知らないからピンとこなかった。

でも、そうまさにあたしがピンときていないのは、かつて多くの女性たちが女性にも敬意を払ってほしいと訴え、活動してきたからってことだろう。
能天気な発言だとは思うけど、あたし的にはその活動はとても立派なことだと思っているけど(特にこの映画をみて思うよ)、女性の悪いクセみたいなものが出てきていて、これだけ男女平等になったにも関わらず、まだまだ女性にやさしくしろ運動が起こっていることが気に食わない派だから、こういうかつての女性たちの涙ぐましい努力が、今の時代になってひん曲がってきてるなって思うんだ。

今の時代の女性はたしかに強くて、それに乗っかって要望も多い。しこたま女性を優遇していくことが美徳になって、紳士くらいの響きならまだしも、女性に受け入れられないとダメってのがスタンダードだ。だから男性は女性を相手にビジネスしたりすると苦労が多いと思う。そして、ビジネスよりもやばいのは、女性を客に持つことはとてつもなく苦労が多いと思う。
でも逆に女性を気持ちよくさせてしまえば、お金をたくさん落としてくれる。って感じになっているようだけど、女性は賢いからなかなかドサッとはお金をつかわない気もする。長い目でみて、女性を掴み続けようというマーケティングやサービスになって、提供する側はしんどい状況がずっとずっと延々続くわけだ。

1973年、40年以上前にこうやって活躍したひとたちがいてこその今だけど、もうちょっといい頃合いでストップしてくれたらよかったのにな、と実は思っていたりする。強すぎなんだよもはや女性が。本来隠し持っていた強さが今爆発中って感じ。
女性は多く言うし多く求めるし、多く生きる。だから女性を取り込まないといけないんだけど、女性らしさみたいなものは欠如しまくっている。

男女平等に金を稼げる時代になったのだから、もうこれ以上の過剰なサービスは要らない気がする。むしろ、これからは男性を優遇しないと絶滅してしまうかもしれない瀬戸際も遠くはないかもしれない。子どもを産む道具と思われていたかつての下劣な考えが、今は男性に向けられるようになるかもしれないんだ。
実際、男ってほんと頼りない、男なんていらない、男はバカ。と言われているけど、女性にやさしくしてきたのは今回のビリー・ジーンみたいなひとたちの活躍と、男性たちの大きな器のおかげだ。
なのに、女性は男性を排除しようとしている兆候があるのはおかしーよな。

ビリー・ジーンの活躍が語られるのはとても良いことだし、これからも残していくべきだと思うけど、ちょうどいいところをすっ飛ばして、ハチャメチャな女王様世界になってほしくないってことだ。

レディースデーで映画をみたあたしが言うのもアレだけど、でもこれはビジネス戦略に乗っかっただけだよ。それに金欠だしな。

映画のことを全然言っていないかったね。
映画はおもしろかったよ。あたし的には、ビリー・ジーンよりもその夫ラリー・キングが気になったね。アスリートを支える夫、浮気妻を支える夫、ほらいつでも大きいのは男だよな〜て見方をしていた。同性愛に目覚めたのは仕方ないにしても、女性を卑下するな作戦している女性が夫がいない隙に浮気しているなんて。
それを理解して、気持ちを押し殺して、アスリートとしてテニスに打ち込めるように常に取り計らっていた夫がもっとも立派だと思った。

そしてもうひとり気になるのがボビー・リングス。
彼は本当はなにを考えていたんだろう。あの対決を発案したのは本当はなんのためだったんだろ。ただのふざけたジジイではなく、なにか考えがあってのことだったと思うけど、彼の心理描写は少なかったからぜんぜん知ることができなかったなー。
女は寝室と台所にいればいい、これは本心だったとは思えないしな。事実、妻プリシラがいないと生きていけないと言っていたし、あれは間違いなく彼の本心だったと思うし。
あくまでもビリー・ジーンという女性が成したことを伝える映画なわけだけど、彼の功績も大きいように思えるけどね。
実はビリー・ジーンを応援していたのかな。

さらにもうひとつ言うと、ビリー・ジーンにのしかかる重圧に焦点が置かれていたのか、資金もツテもない状況で立ち上げた女子テニス協会の奮闘はあまり描かれていなくて、実際にはそこだって大変な苦労があったと思うけど、割とアッサリというか、トントン拍子というか。
とてつもない苦労があった…というエピソードがあれば、彼女の最後の優勝は映画をみているあたしもドキュンときていたはずだ。
ラッキーも彼女の人徳と言われればそれまでだけど、若干、彼女たちは言うだけ言って、あとは波に乗っていただけだったようにも見える。
とにかくがんばっていたのは、ビリー・ジーンを支持、支援していたグラディス(サラ・シルヴァーマン)じゃない?みたいな。

バトル・オブ・ザ・セクシーズの予告動画・関連動画

役者について思うこと

スティーヴ・カレル

バトル・オブ・ザ・セクシーズ
https://www.imdb.com/title/tt4622512/

男性至上主義のボビー・リッグスを演じたスティーヴ・カレル。
1962年生まれ。55歳でもまだまだ現役!でさらに、クソみたいなこと言いまくるお調子者なテニスプレーヤー役はぴったりだった。てか、このひとが役合わないね〜って映画みたことないけど。
独特の空気あるよね〜。コメディ役者だけど、真面目なものもぜんぜんイケるよね〜。
芝居云々はよく知らないけど、いわゆる味がある系だよね〜。このひと出てるだけでおもしろそーな映画だと思うもん。

コメディ役者なのに、コメディじゃない映画の方がおもしろいんよね。

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