
“ジョジョ・ラビット”というのは、臆病者だといじめられている主人公ジョジョのあだ名。
第92回アカデミー賞で作品賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされ、脚色賞を受賞。
その他にも多くの映画賞で受賞・ノミネート。
ジョジョ・ラビットの映画情報
- 2019年制作
- 108分
- ドイツ・アメリカ制作のコメディドラマ映画
- 映倫(G)
- オフィシャルサイト
- 監督
- タイカ・ワイティティ
- キャスト
- ローマン・グリフィン・デイビス
トーマシン・マッケンジー
タイカ・ワイティティ
レベル・ウィルソン
サム・ロックウェル
スカーレット・ヨハンソン
アーチー・イェーツ

以下、「ジョジョ・ラビット」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ジョジョ・ラビット」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ジョジョ・ラビットのあらすじ・ストーリー
第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョは、空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーの助けを借りて、立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、心優しい彼は訓練でウサギを殺すことができず、“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられてしまう。そんな中、ジョジョは母親と2人で暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサが匿われていることに気づく。やがて、ジョジョは皮肉屋のアドルフの目を気にしながらも、強く勇敢なエルサに惹かれていく——。
ジョジョ・ラビットの感想・評価・レビュー
こんなブラックコメディだとは!
時代背景をよく知らなくても理解できるのが第二次世界大戦。ひとりのかわいい愛国心強めの少年が、ユダヤ人少女と出会うことで目覚めていく姿を描く。
「ハイルヒトラー」をピシッとキメる超愛国心の強いヒトラー万歳少年。母ロージーいわく、ついこの前まではふつうの少年だったらしいけど、今や立派なドイツ少年でヒトラー総統に憧れるようになったと。その経緯はわからなかったけど、皮肉にもその崇拝っぷりがかわいくてたまらなく。
ジョジョが観客の心を掴むのに時間はかからず、憧れるナチス青少年団の合宿のシーンでグワッと鷲掴みにされる。掴まれるのはかわいいジョジョ少年だけではなく、タイカ・ワイティティのセンスにもね。
超ハイルヒトラーでお母さんがだいすきな少年が、母親がユダヤ人の少女をかくまっていると知ったとき、ユダヤ人は悪魔だと思っていたのにふつうにかわいい女の子でいいこだとわかったとき、大人たちの怖さややさしさ、戦争の恐ろしさ、砲弾の衝撃、なにもかもを破壊する戦争の真実を目の当たりにしていくことで、ジョジョの思っていた戦争との違いに目覚めていく。
話は軽快に進み、散りばめられるユーモアは超ハイセンス、めちゃめちゃかわいい子役、最高のブラックコメディに仕上がっていた。
個人的には、スカーレット・ヨハンソンが超イケていて好きになったかもしれないのと、ジョジョとヨーキーのコンビネーションが死ぬほどツボなのを記録しておきたい。