2022.7.31
パディントン
原作はマイケル・ボンドの『くまのパディントン』。監督・脚本はポール・キング。
続編は3年後に「パディントン2」(2017)が公開。
パディントンの映画情報
原題 | Paddington | ||
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制作年 | 2014年 | 制作国 | イギリス、フランス |
上映時間 | 95分 | ジャンル | コメディ |
映倫 | G |
監督 | ポール・キング |
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キャスト | ベン・ウィショー |
以下「パディントン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「パディントン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
パディントンのあらすじ・ストーリー
真っ赤な帽子を被り礼儀正しいそのクマは、イギリスの探検家に会うため南米ペルーのジャングルから船ではるばるロンドンまでやって来たばかり。大きな駅で途方に暮れているところを挿絵画家のブラウン夫人に助けられる。駅名にちなんで“パディントン”と名付けられた彼は、ブラウン家の屋根裏に泊めてもらうことに。しかし、お風呂の使い方が分からず家中を水びたしにしてしまい、旦那さんのブラウン氏はカンカン。あやうく家から追い出されそうになるパディントンだったが…。
パディントンをみた記録
イギリスで生まれたキャラクターのパディントン。全世界で3000万部以上を売り上げているほど有名で人気のキャラクターなのだとか。まったく知らなかったので愛着がない偏った見方になってしまったはず。
まず正直に、そんなにかわいいと思えなかったパディントン。人間のことばを話す珍しいクマだそうで、そうこの映画はファンタジーなのだけど、人間のことばを話さないクマもいるということ。ことばを話す知性あるクマがロンドンへやってきて、見知らぬ人にあいさつするの。誰ひとり振り向かないし誰ひとり驚かない。唯一目を止めた家族がパディントンを迎えてドタバタがはじまるのだけど、なぜかこの家族といると知能が下がったり上がったり矛盾した生態に変わる。珍しいクマに驚くけどお風呂の入り方も教えない人間家族、急にアホになるクマ、ちょっとイライラさえしてくるブレブレな知能設定。話せるどころか、文字だって書けるし地図も読めるクマなのに、急にアホになって、壊しまくったり火事にしたり。子ども向け映画だから、映画の理屈は無視していこう!のスタイルなのかなぁ。
この手の映画は苦労の末、それぞれが抱える問題をクリアして、そのおかげで絆が生まれ、めでたしめでたし、になる流れを予想するし、まさに子ども向けであるなら特にそのお約束が必要そうに思うのだけど。
あまりにはちゃめちゃで辻褄ってものがなく、中身空っぽなストーリーだなぁ〜の気持ちで締めくくった。いわゆる多様性に目を向けた(大きく捉えすぎかな)エンディングのパディントンの語りは、しょせんクマが話すことに驚かない世界線のファンタジーに過ぎないので、現実問題として多様性を受け入れられない環境に悩む人間には失礼な話だ。
この映画をみたのは、「パディントン2」をみるためなので、早く次に進むとする。どうしよう、続編もはちゃめちゃな可能性大だよね。