2021.8.25
アダムス・ファミリー
原題:The Addams Family
アダムス・ファミリーの歴史は古く、チャールズ・アダムスによって1937年から『ザ・ニューヨーカー』に掲載されていた漫画がはじまりなんだって。その後人気が高まってドラマ化されたりアニメ化されたりして日本でも放送されていたみたい。その後ドラマの設定を引き継いで映画化されたのが、この「アダムス・ファミリー」ということ。
アカデミー賞衣装デザイン賞やゴールデングローブ賞助演女優賞などでノミネート。エンドロールで流れるM.C.ハマーの「Addams groove」は、映画本編とはガラリ変わるポップさ。2年後の1993年には続編「アダムス・ファミリー2」(1993)が公開されているよ。
カテゴリー:コメディ
アダムス・ファミリーの映画情報
原題 | The Addams Family | ||
---|---|---|---|
制作年 | 1991年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 100分 | ジャンル | コメディ |
映倫 | - |
監督 | バリー・ソネンフェルド |
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キャスト | アンジェリカ・ヒューストン |
以下「アダムス・ファミリー」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「アダムス・ファミリー」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
アダムス・ファミリーのあらすじ・ストーリー
鉄の門に閉ざれた館。ここには不気味なアダムス一家が住んでいる。当主のゴメス(ラウル・ジュリア)と妻のモーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)、彼らの子供たちウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)とパグズリー(ジミー・ワークマン)、モーティシアの母グラニー(ジュディス・マリーナ)、執事のラーチ(カレル・ストライケン)、そして「ハンドくん」と呼ばれる切断された手…。一家の弁護士タリー(ダン・ヘダヤ)は借金で首が回らず、高利貸しのアビゲイル(エリザベス・ウィルソン)にそそのかされてアダムス家の財産を狙っていた。アビゲイルの息子ゴードン(クリストファー・ロイド)が25年間行方不明になっているゴメスの兄フェスターにそっくりなのに目をつけ、彼をフェスターに仕立て上げて一家を乗っ取ろうというのだ。そんなこととは知らないゴメスは兄との再会に大喜びだが、長女ウェンズデーだけは疑いの目を向ける。秘かに一家の財産のありかを捜すうち、子供たちもゴードンになついてくるが、一家でパーティーが開かれた日、ウェンズデーにアビゲイルとの会話を聞かれてしまう。ゴードンたちに追われてウェンズデーは、墓地に逃げる。ウェンズデーの姿が見えないことを心配したアダムス一家が総出で彼女を捜すうち、タリーとアビゲイルによって邸から締め出されてしまう。裁判で一家の財産はニセのフェスターに渡る判決が出されてしまったのだ。仕方なく一家はそれぞれ仕事を始めたが、すっかり元気をなくしたゴメスに見かねてモーティシアは、アダムス邸に向かうがあえなく捕まってしまう。ハンドくんに知らせを受けたゴメスは愛する妻の救出に向かい、タリーとアビゲイルを倒す。そしてその時のショックでゴードンは失っていた記憶を取り戻す。実は彼は本物のフェスターで、記憶を失っている間にアビゲイルの養子となっていたのだ。こうしてアダムス一家は再び邸に戻ることができたのだった。
引用元https://eiga.com/movie/42042/
アダムス・ファミリーをみた記録
30代半ば以降のひとたちなら、きっと小さいころに不気味に思いながらも何度もみたことがあるんじゃないか。大人になってからはきっとみる機会はそうないだろうけど、昨年にCGアニメ化して公開されたことでストリーミング配信サービスで本家のアダムス・ファミリーがみられるようになった。
きっと20年以上ぶりにアダムス・ファミリーをみたのだけど、とてもクオリティーが高いことにビックリした。冒頭のハンドが走っているシーンのCG感は90年代はじめ感あるけども、そのあとはぜんぜん気にならないし、むしろ世界観は完ぺきに感じる。
ただみればみるほどわからないのは、この世界での設定。悪魔的な一家は気味がわるいどころじゃなくホラー!オバケが出てくる廃屋みたいな屋敷で暮らし、手が歩いてるし、フランケンシュタイン仕えてるし、食べるものはやばい生き物だし、走らせる汽車の模型は実物とリンクしているし(まじでこれなに?魔法使いてこと?)、親戚とか友だちは人間ぽいのもいるけど完ぺきモンスターもいるし。でも家主であるゴメズは実業家で資産家みたいだし。だけど周囲の認識は変わった一家という感じで、娘が尊敬する人として大叔母の魔女だと言ったら、"ちょっと心配"みたいなタッチ。
これどう見ていたらいいんだろう。言いっこなし?そう、言いっこなしなんだろうな。大人になると、こういうくだらない見方になっちゃって、ファンタジーを素直に楽しめなくなってるんだろうな。
逆に大人になってから、みてよかったことは、アダムスファミリーがものすごくいい家族だということ。夫は妻を死ぬほど愛しているし、妻は夫を死ぬほど愛しているし、子どもたちは両親を尊敬して言うことをよくきくし、姑関係も問題ないし、親戚付き合いは良好そうだし、お屋敷は持ち家だろうし、兄失踪事件を除けばしあわせしかない愛があふれている家庭。不気味だけど心配がなく愛があふれる家庭か、外見は憧れの的だけど問題だらけで冷めた家庭だったら、もちろん前者がいいもんな。
え?そういうことを言ってるの?この映画は。
それと、例のCGアニメ版だけど、映画とはずいぶんイメージが違うようで、お父さん超ブサイクだし、ちょっとみる気がわかないってのが正直なところ。そっちの方が原作に近いらしいけども。
一応リンクはっておこ。
https://addams-movie.com/
※アダムスファミリーのテーマが流れるので注意
ラウル・ジュリア
不気味ななかでも色気のあるダンディーな紳士を演じたラウル・ジュリア。子どものころも、ゴメズだけは怖くなかったのを覚えてる。
1940年プエルトリコ生まれ。悲しいことに、続編公開の翌年1994年に病気で死去。
「アダムス・ファミリー2」(1993)は遺作ではなく、その後3作出演していて「闇に抱かれて」(1994)が遺作。