トゥルー・ストーリー
実話をもとにした映画。日本では劇場未公開だよ。
エンドロール前に、題材となったマイケル・フィンケルとクリスチャン・ロンゴの現在が語られていたよ。
トゥルー・ストーリーの映画情報
- 原題:True Story
- 2015年/アメリカ
- サスペンスドラマ/100分(G)
監督:ルパート・グールド
キャスト:
ジョナ・ヒル
ジェームズ・フランコ
フェリシティ・ジョーンズ
バート・ジョン・バーク
以下、ネタバレを含む場合がありますのでご注意ください。
あらすじ・ストーリー
ニューヨークタイムズに勤めるマイケル・フィンケル(ジョナ・ヒル)は、労働者への虐待問題について書いた記事が話を盛った捏造だと発覚。フィンケルはクビになり、故郷モンタナで妻ジル(フェリシティ・ジョーンズ)と暮らし仕事を探した。
仕事がなかなか見つからない中、地元記者から連絡があり、妻子殺害で逮捕されたクリスチャン・ロンゴ(ジェームズ・フランコ)が逮捕の前にマイケル・フィンケルの名前を語っていたことを教えてくれた。
なぜ自分の名前を使っていたのか、まったく面識のないロンゴに興味がわき、拘置所まで面会に向かった。いざ会うと、妻子を殺したとは思えないようなおだやかな男で、以前からフィンケルの記事のファンだったと言う。さらに、取材がたくさんきているが、裁判が終わるまで一切口外しない約束で、フィンケルにだけ真相を話すと提案してきた。フィンケルは記者として復活するチャンスだと感じ、これを受け入れた。
ロンゴはそこから自分の生い立ちなどを含め、フィンケルに記述を残した。フィンケルはロンゴの殺害に関する情報を調べ、見て回った。フィンケルの本当に殺したのか、の問いにロンゴは殺していないと答え、いつの間にかフィンケルはロンゴの事件にのめり込んでいった。
フィンケルはロンゴの大量の記述を読んで、書籍にできると確信し、「真実の物語」として出版社に買い取ってもらうことになった。
ロンゴの事件は裁判がはじまった。すると、フィンケルが聞いていた無実とはまったく違うロンゴの言い分が出てきた。子は殺していないが妻は殺したと言い出し、フィンケルはショックを受けていた。
そんなとき、ロンゴの事件をよく知るフィンケルにガンリー(バート・ジョン・バーク)が訪ねてきて、事件の協力を求めてきた。フィンケルは微かな希望を信じていたのか断った。
しかし次の裁判でもロンゴの言い分は変わり、フィンケルはガンリーに手元にある資料を提供すると言ったが捏造記事を書いた記者を信じられないと突き返した。
しばらくして、ロンゴの裁判は死刑判決が出て終了。フィンケルはまたロンゴに面会にいくと、ロンゴの言い分がまた変わった。フィンケルは激怒して刑務所を後にした。
後日、「真実の物語」が出版されフィンケルの朗読と質疑応答が行われたのだった。
トゥルー・ストーリーをみた記録
「真実の物語」真実の証拠はどこにあるのか。きょうオムライスを食べたと友だちに話して、もしかしたらハンバーグかもしれないしカレーかもしれないし、ウソかどうかもわからない。人間が発する言葉の真実かどうかの判断は人それぞれで、なんの証拠もないのに信じたり疑ったりする。だから裁判では証拠が必要になるけど、日常生活のなかでの真実はすべて信頼でしか成り立っていない。日ごろから嘘をつく人間は考えたことがあるかもしれないけど、本当の話は少ないのかもしれない。
このひとは信用できる、いつだって正直者だと思われている人間の発言は真実で、でっち上げばかりの盛り盛り野郎の発言は信用されない。真実が真実ではないかの判断材料はこれだ。
妻子を殺した嘘つきロンゴに魅了されて、真実の物語として信じた嘘つき記者の物語。すべてが信用できないじゃんと思うけど、これも二重否定にかかってくるのかしら。
オオカミ小僧ではないけど、常に真面目に正直者に生きていないと誰も信用してくれない。言葉に真実があるのではなく、言葉を発している人間に真実があるような、あたしに正直者になれと言っているような気がした。
なぜロンゴはフィンケルの名前を語って、フィンケルを取り込んだのか。誰でもよかったのかもしれないけど、本当にただ注目されたいだけだったのか、無実を訴えたかったのか、嘘つき者で犯罪者の意図なんてどうでもいいことだけども、なぜロンゴはこんなことをしたのかな。
見ごたえがある映画なのに、なんかぜんぜんしっくりこなくて、終わり方が下手というか、爪があまいというか、かっこつけた感があってすきくない。
そう、嘘つき記者は騙されたと気づいたその後も週に一度ロンゴと話しているそうで。2003年に死刑判決になったのかな、まだ死刑執行はされていないたぶん。この日曜日も話しているのかしら。
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