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2021.9.5

マディソン郡の橋

マディソン郡の橋
原題:The Bridges of Madison County

ロバート・ジェームズ・ウォラーの小説「The Bridges of Madison County」が原作。世界で5千万部を売り上げた20世紀におけるベストセラー。

メリル・ストリープはアカデミー賞主演女優賞にノミネート。

マディソン郡の橋の映画情報

原題 The Bridges of Madison County
制作年 1995年 制作国 アメリカ
上映時間 135分 ジャンル ラブロマンス
映倫 G
監督 クリント・イーストウッド
キャスト

クリント・イーストウッド
メリル・ストリープ

マディソン郡の橋のネタバレを含む場合があります

以下「マディソン郡の橋」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
マディソン郡の橋」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

マディソン郡の橋のあらすじ・ストーリー

アイオワ州マディソン群の片田舎。農場主の妻フランチェスカは、夫と二人の子供に囲まれ平凡な主婦として穏やかな毎日を送っていた。そんなある日、夫が幼い子供二人を連れて4日間遠方へ出掛け、一人で家の留守をしていた彼女の所へある男が道を尋ねてくる。男の名はロバート・キンケイド。旅のカメラマンで、この近くの屋根のある橋ローズマン・ブリッジを撮影に来たが道に迷ったという。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカ。それは二人にとって、永遠に心に残る4日間の始まりであった……。

引用元https://www.allcinema.net/cinema/26638

マディソン郡の橋の予告動画または関連動画

マディソン郡の橋をみた記録

こんなに泣くとは思わなかったロマンス映画。じぶんの経験によって見方が変わる映画だと思うけど、当時公開されたとき、あたしはじじばばの映画と思ってちっとも興味がなかったけど、なんと不倫中の母親がまさにこの映画をみにいっていた。それもあって、バカな不倫映画と思っていた。映画をみてどう感じたかなんてもちろん知らないけど、きっと二人の愛は盛り上がったに違いない。

かれこれ26年たって、さまかこんなにいい映画とは、とびっくりしている。

あたしはまだ結婚もしていないし守る子どももいない。結婚生活や母親の気持ちを知らないのだけど、フランチェスカの決断はとっても理解できたし、妻として母としての責務を全うした人生を尊敬する。ロバートといっしょにいたい気持ちを押し殺して、いつもの日常を送る毎日がつらいのではなく、それもまたしあわせなものだったのもとてもよく理解できた。すべてを捨てるような恋をしたひとなら、ぜったいに共感できる映画だ。

知ったようなことを言ってしまっているけど、女ってわかるんだよ。ちょっといいかもと思ってふと誘いに乗ってしまうのも、女としてみられたいのも、こちらが胸がいっぱいなのにのん気にぐっすり眠られると不安になるのも、十分に愛されているのに愛を口にしてもらえないと心配するのも、突如じぶんが安っぽく思えてきて苛立つのも、じぶんにしたことを他の女にしているのではと想像が過ぎるのも、ほかに女がいたって傷つきませんからって顔をしたくなるのも、でもやっぱりほかの女のところへなんて行かれたら死んじゃうのも、たしかな愛を確約してくれないと発狂したくなるのも、ぜんぶがリアリティーがあって共感できた。女性のこの一連の感情の変化がわかる男性はそういないだろうから、原作者はもちろん脚本家やクリント・イーストウッドは相当な数の女性をアレしてきたのだろう。

4日間のあとの数日後、街でふたりが遭遇したときの信号待ちのシーンは鼻水垂らして号泣しちゃったよ。一心同体とはいえじぶんが死んだあと、やっと結ばれるのも美しいのだけど、やっぱり生きていて結ばれたいと思ったシーンだね。

母親もひとりの女性。もちろんそうなのだけど、子どもが自立していない限り、女性にはなったらいけないと思っているタイプなので、ぜひ不倫相手を生涯唯一の恋にせず、夫婦として美しい人生を全うしたいと思うね。『離れているけどしあわせ』は実際には大変なことよ。

まだ身を焦がす恋をしていない若くはない女性がいたら、みてみるのもよいと思うよ。毎日に退屈した既婚者女性にもおすすめ。とにかくとても共感したし、感情移入しまくったし、最高におもしろかった。これをみて男性はどう思うのかも知りたいところだね。みるひと多くはないだろうけど!

ちなみに、あたしの母親は不倫相手との恋を一生の大切なものにできなかっなようで、お互いの結婚を終わらせて再婚し、当時の恋が嘘かのような冷たい関係で生き地獄状態。あたしたち子どもへの愛は何ひとつ欠くことない素晴らしい母親だけど、生涯唯一の恋ではなかった様子。

どうしても留めておけないのだけど、ロバートの年齢設定はいくつだったんだろう。当時クリント・イーストウッドは65歳手前くらいでメリル・ストリープは45歳手前くらい。映画の設定ではおそらく40〜42歳くらいだろうと思う。特に前半なんておじいちゃん感強めだったので違和感あったんだよな。制作決まったとき監督だけだったけど、やっぱり俺出たいなんてダダこねだしたんじゃないの。65歳手前にしてはやっぱり26年前だし、今の65歳より老けている印象あるよね。あたしがはじめてクリント・イーストウッドを知ったとき、すでにおじいちゃんだったしな。前半と後半で白髪具合に差があるのだけはちょっと気になったな。

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