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2022.10.30

テイカーズ

テイカーズ

役者の逮捕等で公開延期もあったが、人気俳優やアーティストの出演が話題になって全米ではスマッシュヒット。監督は活躍をあまり聞いたことがないジョン・ラッセンホップ。

テイカーズの映画情報

原題 Takers
制作年 2010年 制作国 アメリカ
上映時間 107分 ジャンル クライムアクション
映倫 G
監督 ジョン・ラッセンホップ
キャスト

ポール・ウォーカー
マット・ディロン
イドリス・エルバ
ジェイ・ヘルナンデス
マイケル・イーリー
ヘイデン・クリステンセン
ティップ・ハリス(T.I.)
クリス・ブラウン
スティーヴ・ハリス
ゾーイ・サルダナ

テイカーズのネタバレを含む場合があります

以下「テイカーズ」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
テイカーズ」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

テイカーズのあらすじ・ストーリー

華麗なる強盗団が狙うのは、大金を積んだ現金輸送車。かつての仲間の話に乗り、準備を進める強盗のプロ達。ハイリスク・ハイリターンで、ド派手な大仕事が始まる。

引用元https://www.netflix.com/jp/title/70117294

テイカーズをみた記録

一流テクニックをもつ強盗集団。また華麗に銀行強盗を成功させて大金を手にした矢先、数年前の強盗で捕まってしまった仲間ゴーストが出所し戻ってきた。ゴーストは新しい強盗計画を立てたと、かつての仲間を誘うのだが決行は5日後。急ピッチで強盗計画の準備に取り掛かった。一方、銀行強盗を追う警察官のジャックとハッチは少ない手がかりから徐々に犯人に近づいていた──。


よくあるハイテクニックな強盗集団と警察の攻防が繰り広げられる。『強盗は悪いことだ』ということを忘れるくらい、イドリス・エルバとポール・ウォーカーがかっこいいのだけど、最初からぜんぜん信用できそうにないT.I.も小気味悪くていい雰囲気を出している。HIPHOPをきくひとなら知らないひとはいないだろうT.I.の小気味悪い存在感が、どこでどう本性を現すのか変な緊張感があった。ほかの仲間たちは、人柄や生活感が語られる者もいればそうでない者もいて、どんな絆があるかもよくわからず。あとから聞けば、ゴーストによって集められたようで、皮肉にもゴーストを失ったことで絆が深まったのかと想像している。ま、あとはよくわからない。綿密な計画を立てる強盗団はそんじゃそこらのチンピラの強盗といっしょにするな、俺たちの強盗はれっきとしたビジネス、一度強盗をすれば一年おくくらい慎重だなんてシーンもあったのだけど、たった一人の元仲間によってかき乱され、知的な強盗集団が決して知的ではない手段でラストに向かっていく。

そう、強盗集団がいうほど頭脳戦を繰り広げないことがこの映画のマイナスポイントだろう。序盤はそんな風を吹かせていたのだけど、かっこよかった彼らがゴーストが現れてからは、ほぼ力技。きっとゴーストは信用しないほうがいいと思っていたものの、秘密裏にプランBを用意するわけでもなく。まんまとゴーストの手のひらで転がっている様は焦ったい。おまけにプライベートな問題も混ざり、ぜんぜんスマートではない。クリス・ブラウンの逃走シーンも驚くほど長いし、映画の中の重要度の順番が明らかにおかしかった。まるでクリス・ブラウンが俺の出番が少なすぎる、もっと俺を活かすシーンを入れろと駄々をこねたかのかと思わせるくらい逃走が長かった。さすがに歌やダンスをさせるわけにいかなかったので、運動神経抜群の逃走シーンで手を打ったのか。

強盗を追う警察側は、核心に迫っていくジャックの推理はおもしろかったのだけど、こちらも問題が多くてかわいそうな人になっていた。彼がどう打ち負かすか、正義は勝つのか、と期待をさせつつ、急に脇役みたいな扱いで終わるのももったいない。


豪華なキャストを揃えて、どこにでもありそうなクライム映画を作ったという印象。可もなく不可もなし、という半端なおもしろさで残念です。

マット・ディロンは十数年ぶりにみたのだけど、まだまだしっかり役者していて安心した。かつての、ただのセクシーだけではなく、一皮も二皮も剥けたいい役者になっているようで、よい年齢の重ね方をしているのかな。とはいえこの映画も12年前なので、余裕で古いマット・ディロンなのだけど。

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